ラグビーの13人制と15人制、それぞれの最強チームはどっちが強いか、夢の対決が実現する? オーストラリアメディアの『ザ・デイリーテレグラフ』は11月9日、現在開催中のラグビーリーグ(13人制)ワールドカップで2大会連続11回目の優勝を狙う…

 ラグビーの13人制と15人制、それぞれの最強チームはどっちが強いか、夢の対決が実現する?
 オーストラリアメディアの『ザ・デイリーテレグラフ』は11月9日、現在開催中のラグビーリーグ(13人制)ワールドカップで2大会連続11回目の優勝を狙う同国代表“カンガルーズ”と、ラグビーユニオン(15人制)界で頂点に君臨し続けているニュージーランド代表“オールブラックス”が、日本で対戦する可能性があると報じた。

 報道によると、計画は進行中で、ルールを調整しての“複合型ラグビー”のドリームマッチを、2019年に日本でおこなわれるラグビーワールドカップ後、東京で開催したい考えだという。

 その夢の対決を促進しているグループ、「ハイブリッドラグビー」のフィル・フランクス会長は、すでにニュージーランド・ラグビー協会とオーストラリアン・ラグビーリーグ・コミッションにコンタクトをとって彼のアイディアを提案している。
 フランクス会長は、ニュージーランド・ラグビー協会の戦略・執行最高責任者であるナイジェル・キャス氏とウェリントンで会ったことを明かし、「彼らは本当に興味を持っており、最高峰のゲームを要求している。我々は実現へ向けて話をまとめることができると確信している。その試合には5000万ドルの価値がある。ワールドカップ決勝と同じくらいの大きさになるだろう」とコメントした。

 けた外れの商業的関心とテレビ放送料などで5000万豪ドル(約44億円)の収入が見込まれ、オールブラックスとカンガルーズには参加料としてそれぞれ1000万豪ドル(約8億7000万円)が支払われる可能性があるという。

 フランクス会長はハイブリッドラグビーのディレクターでもある元ワラビーズ(15人制オーストラリア代表)主将のマーク・エラ氏とともに来月、日本を訪れ、資金を確保しようと計画している。日本にはスポンサーになってくれるかもしれない世界的な大企業が多いこともあり、「その試合を開催するには、日本が最高の場所だと思う」と語っている。

 開催時期は、2019年ワールドカップ決勝(11月2日)が終わってから2~4週間のうち、という案が出ている。

 現時点では正式な合意はまだ何もないが、フランクス会長はラグビーリーグ側の重要人物とも会い、夢の対決の実現へ向け熱く提案しているという。
「カンガルーズがオールブラックスと激突するのを想像してみてください。ファンはそれを観たいと思っており、満員のスタジアムを保証することができます」

 クリアすべき課題は、選手が所属するクラブから許可を得ることなどたくさんあるが、一生に一度の機会かもしれず、出場給などを考えても選手にとってはかなり魅力的なものになるかもしれない。

 同じ楕円球スポーツだが、13人制と15人制ではいくつかルールが違うため、特別ルールが必要で、13人制ラグビーリーグの特徴であるタックルのカウントルール(ボールを保持するチームは最大6回のタックルを受けるまで攻撃できる)は採用しない、ラインアウトでリフティングはおこなわない……などが考えられる。