角田はレッドブルグループに残れるだろうか(C)Getty Images F1レッドブルの2026年ラインナップの行方が注…

角田はレッドブルグループに残れるだろうか(C)Getty Images

 F1レッドブルの2026年ラインナップの行方が注目を集める中、いよいよ第20戦メキシコGPが開幕する。このレース終了後、今月中までに来季のレッドブル、そして姉妹チームのレーシングブルズのドライバーが、グループ首脳陣より発表となる予定だ。

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 事実上、現在まで来季のシート未決定となっているレッドブルの角田裕毅、そしてレーシングブルズのアイザック・ハジャー、リアム・ローソンの去就の方向性も定まることになる。また、来季のグランプリデビューも噂されている、アービッド・リンドブラッドもシート争いの候補に位置付ける声も根強い。

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンのパートナーとして、そしてレーシングブルズの2つのシート、それぞれの役割をどのドライバーが担うのか、間もなく結論が出されようとしている。上位浮上がままならない角田の立場も論じられる中、現在もレッドブルグループの来季体制への関心は尽きない。英メディア『F1OVERSTEER』では10月23日配信の記事において、元F1ドライバーであり『Sky Sports F1』の解説を務める、カルン・チャンドック氏の意見を伝えている。

 トピックによると、チャンドック氏は噂に上がっている角田の放出、そしてリンドブラッドの起用について、「間違い」であると指摘しているという。大幅な規制変更が行われ、さらにレッドブルが新たなパワーユニットを搭載する2026年は、経験を重視すべきとチャンドック氏は主張。以下のような見解を示している。

「来年、レッドブルは初めてエンジンマニュファクチュアになる。だから経験ある4人のドライバーがいた方が良い。僕ならツノダを残す。ツノダとローソンをレーシングブルズに残して、ハジャーとマックスをレッドブルに置く。2026年は会社全体にとって非常に重要な年だから、この4人がいた方が良いだろう」

 さらに育成組織で走る18歳、リンドブラッドの起用についても、チャンドック氏は、「個人的な考えとしては、リンドブラッドは本当に優秀だ。この数年で少し彼のことを知るようになったが、非常に才能がある」と称えながらも、「F1への昇格を急ぎすぎてはならない」と訴える。また、「彼はF2に残して、メルセデスが(キミ・)アントネッリにやったようにTPCテストの巨大なプログラムを用意すべきだ」と説くとともに、その上で、「リンドブラッドは2027年(からの起用)でいいと思う」と見通している。

 多くの関係者やファンにより、長く続けられてきた議論は果たしてどんな答えが出されるのだろうか。いずれにせよ、メキシコGP終了後、それぞれのドライバーがF1キャリアにおける大きな転機と直面することは間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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