<高校野球秋季関東大会:横浜5-4高崎商科大付>◇18日◇1回戦◇山日YBC球場横浜がサヨナラ勝利で高崎商科大付を破り、…

<高校野球秋季関東大会:横浜5-4高崎商科大付>◇18日◇1回戦◇山日YBC球場

横浜がサヨナラ勝利で高崎商科大付を破り、準々決勝進出を決めた。

チームのピンチを1年生が救った。8回表、同点に追い付かれ迎えた9回、2死から川上慧内野手が「左中間に打ってつなごうと思った」とカーブを捉えると、打球はぐんぐん伸び右翼芝生席へ飛び込んだ。自身初めて、というサヨナラ弾に川上は「うれしいけど、あまり実感がないです」と、淡々と振り返った。

勝負強さを発揮した。5回にも一時、勝ち越しとなる右越えソロ本塁打を打っており、高校通算4本塁打のうち3本が公式戦という勝負強さ。「試合前は、負けるイメージで、想定していればミスは事前に防げる」。アップが始まると、ポジティブに変換する。「いける、打てる、とだけ考えている」と、積極的なプレーで結果につなげている。

チームは先発のエース織田翔希投手(2年)が打ち込まれ、8回に3失点で同点に追いつかれ、サヨナラ弾で辛勝。織田は「ギリギリの試合を自分が作ってしまった」と話せば、村田浩明監督(39)も「今日は完全に相手が上回っていた。うちがやりたい野球を全部やられた」と、劇的勝利にも、笑顔はない。「受け身に回ってしまった、どこかでやれる、という思いがプレーに出ている」(村田監督)と、反省しきり。次戦は春季関東大会で敗れた専大松戸(千葉1位)が相手だ。「首の皮一枚つながった。それをプラスに考えて、明後日、劇的に変わってくれることを期待したい」と、選手たちに期待した。