アジア太平洋ゴルフ連盟とオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ、R&Aが主催するアジア太平洋地域のアマチュアナンバーワン…
アジア太平洋ゴルフ連盟とオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ、R&Aが主催するアジア太平洋地域のアマチュアナンバーワンを決める大会「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」が23日から4日間にわたり、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツGC マジュリスコースで行われる。14日にオンラインの会見が開かれ、ともに大会初出場の長崎大星(勇志国際高)、小林匠(大阪学院大)が出席した。
日本勢は国別最多タイの7人がエントリーした。優勝者には翌年の海外メジャー「マスターズ」と「全英オープン」の出場権が与えられる。6月の国別対抗戦「トヨタジュニア」個人・団体戦を制した長崎は「(出場は)今年一番の目標だった」と話す。
思い入れが強い理由はメジャーの切符だけではない。大会がUAEで開かれるのは、中島啓太が優勝した2021年大会(ドバイクリークゴルフ&ヨットクラブ)以来4年ぶり。長崎にとって「中島啓太選手が一番好き。地道にコツコツ頑張る選手に自分もなりたい」と追いかける背中だ。「(中島が)優勝したドバイで、同じ大会に出られるのは光栄なこと。出るからには優勝を目指して頑張りたい」と意気込む。
16日開幕の国内メジャー「日本オープン」(栃木・日光カンツリー倶楽部)にもエントリーしている。海をまたぐ連戦となるが、「ハードではあるけど、一つひとつが大きな試合。疲労を抜きながらやっていければ」と16歳らしい体力を持って多少の無理はいとわない。
一方、2023年「日本学生ゴルフ」覇者で21歳の小林は「まさか、今年出られるとは思っていなかった」と出場の連絡に驚いたという。7月「日本アマ」では3位。「ゴルフの状態は良い。自分がアジアでどのくらい通用するのか楽しみ」と見据えた。
多くの海外選手と交流できるのもアジアアマならでは。「(英語は)言っていることはだいたい分かるけど、話すとなると難しい。でも、なるべくコミュニケーションを取れるように」と初めてのドバイはゴルフ場の内外で刺激的な経験を得られそうだ。
大会の歴代覇者には松山英樹(2010、11年)、金谷拓実(18年)、中島と世界を主戦場とする選手が名を連ねる。静岡県の太平洋C御殿場C開催だった昨年は、中野麟太朗(早大)が優勝争いの末に3位に入った。
<出場する日本人選手一覧>
片野貫一朗/カタノ カンイチロウ(光英VERITAS高)
小林翔音/コバヤシ ショオン(日大)
小林匠/コバヤシ タクミ(大阪学院大)
長崎大星/ナガサキ タイセイ(勇志国際高)
中野麟太朗/ナカノ リンタロウ(早大)
隅内雅人/スミウチ マサト(日大)
松山茉生/マツヤマ マオ(福井工大福井高)
【編注】出場予定だった本大志(米アリゾナ大)のケガによる欠場に伴い、待機選手の松山茉生に差し替えました(10月16日)