<フィギュアスケート:東日本学生選手権>◇12日◇東京・辰巳アイスアリーナ◇男子7・8級23年世界ジュニア選手権銅メダル…

<フィギュアスケート:東日本学生選手権>◇12日◇東京・辰巳アイスアリーナ◇男子7・8級

23年世界ジュニア選手権銅メダルの吉岡希(21=法政大)が、年末の全日本選手権(東京)へ大技完全習得を諦めない。

フリーのみで競う男子7・8級は、111・18点で4位だった。8月のサマーカップに続き、冒頭で4回転ルッツに挑戦。両足着氷となった上、ダウングレードの判定を受けたが、「ルッツに集中しようと思っていた。演技は悪かったけど、しっかりと締められたことは良かった」と手応えを口にした。競技会で成功させた現役日本人は、佐藤駿のみ。ジュニア時代から果敢に取り組んできた大技マスターへ、「全日本に入れたい気持ちがある。こういう大会で挑戦してみないと」と決意を込めた。

シニア転向2季目だった昨季は、全日本選手権で前年の8位から大きく順位を落とし22位。失意のシーズンを過ごしたが、大学最終学年となった今季、目標への筋道は立っている。全日本で結果を残し、シーズン後半の海外派遣へ。「1つ1つのジャンプを集中していけば近づくと思っている」とうなずいた。「加点をもらえる演技をすることがベスト」。まずは、全日本へつながる今月末の東日本選手権(23~26日、茨城)優勝を目指し、自信を積み上げていく。【勝部晃多】