<国内女子ゴルフツアー:スタンレー・レディースホンダ>◇第2日◇11日◇静岡・東名CC(6435ヤード、パー72)◇賞金…
<国内女子ゴルフツアー:スタンレー・レディースホンダ>◇第2日◇11日◇静岡・東名CC(6435ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2160万円)
首位と4打差の28位で出た、今季国内ツアー2戦目、7カ月ぶり出場の渋野日向子(26=サントリー)は、アウトコースの前半9ホールを、バーディーなし、1ボギーの37で回り、通算2アンダーと1つ落として折り返した。9ホール終了時点で、7アンダーの河本結ら首位とは5打差に開き、48位に後退。後半は、50位タイまでの予選通過ラインも意識した戦いになる。
前半は“ノースマイル”だった。1番のグリーン上で降り始めた雨が、やや強まってきた2番パー4でボギーが先行。フェアウエーからの第2打は、打った瞬間右手を離し、右ラフへ。第3打のアプローチは1メートルに寄せながら、下り1メートルのパーパットはカップ左を通過した。
ただ6番パー3では、ティーショットがグリーンを外し、2・5メートル残ったシビアなパットを決め、見事なパーセーブを見せる場面もあった。良い流れになり、直後の7番パー4では第2打を右2メートルにつけ、絶好のバーディーチャンス。だが、これを決められずにパーに終わった。やや上空を見つめながら右手人さし指であごをかき、悔しさを必死に押し殺していた。
ただ、心の乱れがプレーに出たのか、伸ばしたいパー5の8番は、ティーショットを大きく左に曲げて林の中に打ち込んだ。レイアップの第2打も、大きすぎて右ラフに入れる悪循環。直前に同組の金沢志奈が、ラフから打って越えられなかった、大きな池があり、午前7時50分スタートにもかかわらず、集まった大勢のギャラリーが、祈るような気持ちで見守る中、池ポチャを回避してフェアウエーに運んだ。その後の第4打が、この日前半、最も大きな歓声を呼んだ。60センチにピタリとつけるスーパーショットで、難なくパーセーブした。
9番もティーショットをフェアウエーに運んでパーセーブ。プレーには浮き沈みがありながらも、スコアは大きく動くことはなく、最小限の後退にとどめた。渋野は今大会から3週連続で国内ツアーに出場後、主戦場とする米ツアーの来季の出場権をかけた戦いが控える。それだけに、実戦感覚を磨く意味でも、予選落ち回避に向けて重要な後半9ホールとなる。