<フィギュアスケート:近畿選手権>◇5日◇木下アカデミー京都アイスアリーナ◇男子フリーショートプログラム(SP)首位の友…
<フィギュアスケート:近畿選手権>◇5日◇木下アカデミー京都アイスアリーナ◇男子フリー
ショートプログラム(SP)首位の友野一希(27=第一住建グループ)が頂点に立った。
フリーもトップの156・12点を記録し、合計237・63点。わずかな回転不足が1本ありながらも、トーループ2本、サルコー1本の4回転を降りきった。ジャンプ7本をまとめきり「狙いにいく演技。4回転3本も、とりあえず形になった。ホッとしています」と収穫を得た。
26年ミラノ・コルティナ五輪で初出場を目指す立場。前日4日の睡眠時には「靴のホックが壊れて(競技会に)出られなくなった夢を見た。リンクの中で指を指されて、笑われる夢」と明かした。シーズンが本格化し、プレッシャーも懸かってくる。それでも「この時期から悪夢が見られているのは幸せ」と前向きに捉えている。
今季のグランプリ(GP)シリーズまで1カ月を切り、第3戦スケートカナダ(10月31日~11月2日、サスカトゥーン)、第5戦スケートアメリカ(11月14~16日、レークプラシッド)にエントリーしている。世界選手権では5位が最高で、6位も2度経験しているが「ジュニアを通して(シリーズ2戦上位6人が進む)ファイナルに出ていない。覚悟を決めて、グランプリ1戦1戦をやりたい」と懸ける思いは強い。
12月の全日本選手権(東京)まで続く代表選考レースに向け「自分史上一番頑張ったと思える、1日1日を過ごすことが大事。先生から止められるぐらいに練習したい」と気合を入れた。【松本航】