独特でかわいらしいヘアスタイルもプレーは激しい。 オーストラリア代表78キャップを持つタタフ・ポロタナウが11月4日におこなわれる日本代表戦に背番号2を背負って出場する。トンガ出身で元日本代表のホポイ・タイオネさんは親戚(オジさん)。だか…

 独特でかわいらしいヘアスタイルもプレーは激しい。
 オーストラリア代表78キャップを持つタタフ・ポロタナウが11月4日におこなわれる日本代表戦に背番号2を背負って出場する。トンガ出身で元日本代表のホポイ・タイオネさんは親戚(オジさん)。だから、日本語も少し話せる。
 11月2日の記者とのやりとりの中でも「そうですね」と答えることもあった。

 同日は試合会場となる日産スタジアムの隣にある、日産フィールド小机でトレーニングに汗を流した。
「我々にとってのいま(ワールドカップ2年前現在)からのゴールは、2019年大会の決勝にいくこと。だから、その決勝の舞台となるスタジアムでプレーできる機会はとても貴重なこと。また、雰囲気を理解するのも大切。プレー自体だけでなく、(今回の来日すべてを)いい準備にしたい」
 32歳のベテランとなった男は、そう話した。若い選手も多い。125キャップを誇る、同じポジションのスティーヴン・モーアは今回のツアーを最後に国際舞台から引退する。高まる責任を背負う自覚がある。

 足もとが怪しかった時期を乗り越えて、ようやく安定したチーム力を確立しつつあるワラビーズ。その要因のひとつにはスクラムが安定したこともある。その改善は、3年に渡って指導にあたった元アルゼンチン代表(84キャップ)HO、マリオ・レデスマFWコーチの手腕によるものが大きかった。
 しかし同コーチは、スーパーラグビーのジャガーズ(アルゼンチン)のヘッドコーチ就任が決まったため、10月21日におこなわれたオールブラックス戦を最後にチームを離れた。進化への舵をとった師がいなくなる不安はないか。
「レデスマ コーチがいなくなることは大きいことですが、彼が教えてくれたことを、これからもキチンとやっていけると思っています。私たちの進化は、一貫性を持って、自分たちのスクラムを追求してきたからでした。相手がどんなタイプであろうとそれに左右されることなく、自分たちのいちばんいい形をとり続ける」
 レデスマ コーチの教えについては、「常に一体感を持つこと。スクラムのとき、一人ひとりの(体の)角度は少しずつ違うだろうが、ひとつの方向に押すんだ」と話した。

 ジャパンの分析については6月のアイルランド戦の映像を見たくらいで、そう多くの時間は割いていないという。しかし、スーパーラグビーの舞台で戦ったことのあるアマナキ・レレィ・マフィについては「スペースを与えると危険」と認識し、「ジャパンはターンオーバーのあとの攻撃が優れている」との発言もあった。
 そして言った。
「(オールブラックスに勝って得た)この勢いをなくさずにやっていきたい。若い選手が自信を持つような試合を」
 ウエールズ、イングランド、スコットランドと続くツアーの初戦を快勝で飾りたい。