「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月30日~11月5日/フランス・パリ/室内ハードコート)で、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は11月2日、ロビン・ハッサ(オランダ)と対戦し、格付け通りの勝利を飾った。カウント7-5、6…

「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月30日~11月5日/フランス・パリ/室内ハードコート)で、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は11月2日、ロビン・ハッサ(オランダ)と対戦し、格付け通りの勝利を飾った。カウント7-5、6-4、試合時間は1時間32分だった。デル ポトロは今大会では、第13シードで上位ではないもののシード選手として参戦している。今年、怪我から復帰してきており、ぐんぐんとランキングもあげていよいよトップ勢に迫ろうとしているところだ対するハッサは、シード選手ではないものの、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を、昨日の2回戦で破って勢いに乗っていた。今年か今大会かとスパンは違うものの、流れに乗る選手同士の戦いだった。◇   ◇   ◇実力者同士の試合となった2回戦でのこの対戦カードでは、デル ポトロもハッサもゆずらず、第1セットはお互いにリードを許さずに、ゲームを展開させた。デル ポトロは武器となる球威のあるサービスと、フォアを要所で混ぜ、ハッサはデル ポトロのバック側にボールを集めながら、ドロップなども織り交ぜる自在なプレーでキープを続けた。1セット目が動いたのは、第9ゲーム。デル ポトロに一時、先行を許したハッサは、ネットプレーに出てきた相手を、球種、コースをコントロールし、パッシングの決め球を放つなど対抗。他方で、デル ポトロは、少し無理な形でも、フォアに回り込むと、力の乗ったウィナーで優位に立つなどして、ブレークポイントを握る。続くポイントでも、バックで深いリターンを放つと、ハッサがたまらず短い山形の球で返球。ノーバウンドでそのまま叩き、力で押し切ってデル ポトロがブレークし、第一セット取得に大きな結果を得たかに見えた。しかしハッサも次のゲームでブレークを達成して、望みをつなぐ。第11ゲームと1セット目終盤に入るが、結局、デル ポトロが再びブレークすると、15ポイントを戦う長い自身のサービスゲームを制して、セットを入手した。第2セットでも、両者の実力は拮抗しているように見えたものの、デル ポトロが5ゲーム目をブレークすると、ハッサはブレークバックを実現できずにゲームは進展。最後には、デル ポトロがきっちり、サービスゲームをキープして、勝利を決めた。デル ポトロは、次の試合となる準々決勝で、ジョン・イズナー(アメリカ)とグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)との試合の勝者とぶつかる予定だ。(テニスデイリー編集部)

※デル ポトロは、技術のあるハッサになかなか自由にフォアを打たせてもらえなかったが、要所では有効打を放つなど特長を生かして勝利した

(Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)