◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 最終日(14日)◇大洗GC(茨城)◇6840yd(パー72)◇…
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 最終日(14日)◇大洗GC(茨城)◇6840yd(パー72)◇晴れ時々曇り(観衆4945人)
ウィニングパットを沈めて地元・茨城県のギャラリーから大歓声を浴びると、両手を挙げて満面の笑顔で応えた。指導を受けることも多い申ジエ(韓国)とハグを交わし、大粒の涙がこぼれ落ちた。プロ9年目の金澤志奈がメジャーで初タイトルを手にした。
「本当に毎日苦しい18ホールだった。ずっと勝ちたかったのに、なかなか勝てない試合が何試合か続いた。やっと勝てたうれしさがあって、こみ上げるものがあった。たまたま地元でメジャーを勝ててうれしい」
ジュニア時代からプレーし、知り尽くした難関・大洗GCで1打差の3位からスタートした。前半に、首位から出た同組の桑木志帆が2つ、佐藤心結が3つ落とす中、2番は76ydから56度で2mにつけてバーディを奪うなど1つ伸ばし、2打リードの単独首位で折り返した。
後半は伸ばせずに2バーディ、1ボギーの「71」でホールアウトし、通算10アンダーで並んだ桑木とのプレーオフへ。18番の繰り返しで行われた1ホール目は、ティショットが右ラフに転がった。レイアップの選択も浮かんだが、204ydから7Wでグリーンを狙い、左のカラーまで運ぶ。13ydのアプローチを50cmに絡めてパーで競り勝った。
「基本的に、今までは守りのゴルフのスタイルだった。飛ばないし、ショットにも自信がない。安全なほうを狙っていくタイプだった。でも今は若い選手や飛ぶ選手がたくさん出てきた中で、そういうスタイルじゃ通用しない。ショット、体力に自信がついてきて、最後まで攻めのスタイルを貫けたのは良かった」
父の勧めで8歳からクラブを握った。放課後のクラブ活動の感覚でプレーしていたが、15歳でツアー1勝の金愛淑(キム・エイスク/韓国)から指導を受けるようになり、プロを意識し始めた。「金愛淑プロに出会わなかったら、今の私はないかな」と感謝した。
232試合目での初優勝で年間ポイントレースは6位に浮上した。「複数回優勝を今年中にできたらいい」と次の目標も明確だ。若手の活躍が目立つ国内女子ツアーで、30歳が存在感を発揮していく。(茨城県大洗町/玉木充)