「スイス・インドア」の決勝は、過去7回タイトルを獲得した第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)と、2012年と2013年に優勝している第4シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が戦う大一番となる、とATPが報じている。…

「スイス・インドア」の決勝は、過去7回タイトルを獲得した第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)と、2012年と2013年に優勝している第4シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が戦う大一番となる、とATPが報じている。

僅差が決め手となるシーズン終盤で、優勝と準優勝の獲得ポイント差200は、2人のATPランキングにとってそれぞれに大きな意味を持つ。フェデラーは優勝によって、現在ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)との差を1460ポイントまで縮めて、「BNPパリバ・マスターズ」へ進むことができる。一方のデル ポトロは、シーズンを締めくくる「ATPファイナルズ」への出場権最終枠である8位に食い込むことになる。

スーパースター同士の対決は、今回の試合で通算24戦目、2017年シーズンで4戦目となる。戦績は、フェデラーの17勝6敗でハードコートに限ると12勝6敗となっている。デル ポトロは決勝戦で3勝1敗の成績。「スイス・インドア」での対戦は4回目で、決勝戦では3回目の顔合わせとなる。

2007年の第2回戦でフェデラーが勝利し、2012年と13年の決勝はデル ポトロがフルセットで制している。直近の対戦は今年10月14日の「上海ロレックス・マスターズ」準決勝で、フェデラーが3-6、6-3、6-3のスコアで勝利を収めた。

今シーズン初顔合わせとなったは3月27日の「マイアミ・オープン」第3回戦ではフェデラーが勝ち、その後の9月6日の「全米オープン」準々決勝は、デル ポトロが制している。

フェデラーにとって「スイス・インドア」の決勝進出は今年で13回目(7回優勝)だが、自身のキャリアにおいて決勝進出回数が最多の大会となる。

バーゼル出身で36歳のフェデラーが今大会で許したブレークはわずか1回(37ゲーム中36ゲームキープ)で、金曜日のアドリアン・マナリノ(フランス)戦でのことだった。決勝進出回数は今シーズンで8回目(6回優勝)、通算では144回目(94回優勝)。95個目のタイトルを獲得すると、オープン化以降のタイトル獲得順位で単独2位になり、94タイトル獲得したイワン・レンドル(アメリカ)を3位に追いやることになる。フェデラーが8回以上タイトルを獲得している大会は、他に「ゲリー・ウェバー・オープン」(9回)、「ウィンブルドン選手権」の(8回)がある。

デル ポトロにとってはこれが3回目の「スイス・インドア」決勝進出で、2012年と2013年は連続優勝している。先週日曜日の「ストックホルム・オープン」の優勝でツアータイトル獲得回数を20としたデル ポトロは、オープン化以降のアルゼンチン選手タイトル獲得順位で、ギリェルモ・ビラス(62回)、ホセルイス・クラーク(25回)に次ぐ3位となった。29歳のデル ポトロは今回の決勝戦で、2012年に果たした「エルステ・バンク・オープン」と「スイス・インドア」の連続優勝の再現を狙っている。

8月28日時点の「ATPファイナルズ」出場権獲得レースで28位だったデル ポトロだが、「スイス・インドア」のタイトルを獲得すれば出場権最終枠の8位に浮上する。世界ランク10位以内の選手との対戦成績を見ると、今シーズンの「全米オープン」初戦以降は18勝3敗、通算では46勝73敗(2017年単年では6勝10敗)となっている。準決勝と決勝で最後にこれを果たしたのは2009年の「全米オープン」のときで、世界ランク3位のナダルを準決勝で、同1位のフェデラーを決勝で下し、優勝を飾っている。

地元での声援を受けるフェデラーか、それとも「ATPファイナルズ」出場もかかるデル ポトロか。バーゼルでの熱戦は、日本時間の23時に試合開始予定。(テニスデイリー編集部)

※写真は地元優勝を狙うフェデラー

(Photo by David Emm/Action Plus via Getty Images)