◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前(13日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6625yd(パー72)…
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前(13日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6625yd(パー72)
ツアープロの間で隠れた名器として名高いキャロウェイ「APEX UW」。その3代目となるモデルのシーディングが、男女ツアーで始まった。ザンダー・シャウフェレや石川遼らが愛用している初代(2022年モデル)、そして上田桃子が8年ぶりにヘッドを替えて話題になった2代目(23年モデル)、その最新作とあって期待度は高い。
キャロウェイのツアーレップにその進化ポイントを聞くと、第一声は「ソールが大きく変わりました」との返答。ヘッドをひっくり返してみると、ソール面が2段構造に。「エリートのフェアウェイウッドと同じソール形状で、地面との接地面が少なくなるようにしています。刺さりづらく、抜けを良くしています」(同レップ)。さらに同社定番の「AIフェース」も搭載し、最新テクノロジーをその小さなヘッドに盛り込んでいる。また顔も初代に近づき、2代目に比べるとシャープな面持ちになった。顔が気になって初代から替えられない選手もいたが、今回は「初代→3代目」という移行が増えそうな予感。
実際、初代を入れていた神谷そらは練習場で試したのち、「顔が気に入りました。違和感なく移行できそう」と新UW19度の投入を示唆。「初代より若干スピンが入る」と、グリーンでの止まりやすさが向上した点も評価していた。
同社契約選手ながら、今まで「UW」を使ってこなかったという青木香奈子も、今回のUWはハマった。「ロングの2打目を5番ウッドで刻む時に、飛び過ぎてラフに行くことがあって。それで今週7番ウッドを試そうと思っていたんですが、ちょうど新しいUWがあると聞いて打ったらすごく良くて」と、23度の新UWに白羽の矢が立った。7番ウッドよりロフトは寝ているが、狙った距離がしっかり出たという。さらに「上から入れた時にちゃんとスピンが入ってくれるのがいい。グリーンで止まってくれそうです」と早くも気に入った様子。
男子ツアーからも情報が入ってきた。今週テストをした山田大晟が新UWへのスイッチを決めた。彼も初代UWの19度と23度のユーザー。「2代目はどちらかというとウッド系に振ったような、ひと回りボテっとしたイメージでしたが、今回は顔が初代に近い。新しく上(クラウン)にスリットが入って、そのラウンドの見え方がとてもきれい」と好みの顔だった。さらに、「初代はどちらかというと低スピン系で飛ぶイメージ。でも今回は低重心かつちょっとフェース寄りの重心。ある程度強い球も打てる上で、ソールの感じとか、ヘッド自体の寛容性は初代より高くなった感じがします」と性能の進化も感じている。「スピンが入る中で、ちょっと飛ばそうと思った時につかまえたら(しっかり)飛ぶ感じですね。めちゃくちゃアップデートされたと思います」と、新しい武器に替えない手はなかった。
今週の試合を欠場した石川遼も初代ユーザーだけに、新UWの試打インプレッションは聞いてみたいところ。男女ツアーで軒並み高評価の“3代目APEX UW”。この先の情報を待たれよ。(長野県軽井沢町/服部謙二郎)