◇国内女子◇北海道meijiカップ 事前(7日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6642yd(パー72)山下美夢有…
◇国内女子◇北海道meijiカップ 事前(7日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6642yd(パー72)
山下美夢有の優勝で歓喜に沸いた前週「AIG女子オープン(全英女子)」から、桑木志帆は悔しさいっぱいで日本に帰ってきた。初日の3アンダー「69」は首位と2打差、山下と1打差の4位と今季初めて挑戦したメジャー3試合で最高のスタート。しかし、2日目に「81」と崩れてまさかの予選落ちを喫した。
4日間を戦った6月「全米女子オープン」は2アンダー「70」で12位と上々の滑り出しから週末にかけて後退し、56位フィニッシュ。「KPMG全米女子プロ選手権」は10オーバー150位という出遅れが大きく響き、2日目に6バーディ(4ボギー)を奪っての「70」もカットラインに1打及ばなかった。
「(周りから)言われてみて、『確かに(1日は)ちゃんとゴルフができてるな』って気付いたくらい、自分のダメなところばっかり見てました」。打ちのめされた悔しさが圧倒的に勝り、最高峰の舞台で戦えることを示した18ホールを記憶の片隅に追いやっていたと苦笑する。
全米女子プロと全英女子は日本で経験したことのない強風に対応できなかった。苦しい時にスコアをまとめられない自分には、ゲームの組み立てに改善の余地もあるという。「全部ピンを目指していても、最低限こっち(日本)ではできていたんですけど、それじゃ全く通じないので」。日本で漠然とうまくなることを目指すのではなく、求められるポイントが明確になったことは間違いなく今後のゴルフ人生につながっていく。
昨季3勝とブレークし、シーズン開幕当初は来季からの米ツアー参戦を見据えて12月の最終予選会を受けること、2次予選会をスキップできる世界ランキング75位以内をキープしていく意欲を公言していた。メジャー3大会を終え、「今のところ(今年は)受ける気はないです」と冷静に話す。
海外で成績を残したいという志は変わらない。「いま自分に自信がないので、時期的には今年じゃないのかなっていう風に思っています。でも、これから成績が上がっていって、その自信を取り戻せたら、また変わってくるかなと思います」。ファイナルから出場するためには、現在88位の世界ランクを10月7日時点で75位まで上げる必要がある。ランキングをクリアする以上に、結果を積み重ね、再び自信を持ってプレーする自分になること。夢をかなえるために、いま日本でできることに集中する。(北海道北広島市/亀山泰宏)