角田の苦しい戦いはいつまで続くのか(C)Getty Images F1レッドブルの角田裕毅は、現地時間8月3日に開催され…

角田の苦しい戦いはいつまで続くのか(C)Getty Images

 F1レッドブルの角田裕毅は、現地時間8月3日に開催された今季第14戦ハンガリーGP決勝を17位というリザルトで終えた。予選もQ1敗退を喫するなど、今回も厳しいレースウィークエンドを過ごすこととなった。

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 予選16位で迎えた決勝当日、角田はパワーユニット(PU)パーツ交換に踏み切りピットレーンからのスタートを選択。レースでは終始、後方で周回を重ねていく中で、中盤にマシンフロント部にダメージを受けるなど原因不明のアクシデントに見舞われている。また、予選時より悩まされていたグリップ不足などもありペースを上げることが出来ず、完走19台中17位でフィニッシュしている。

 これで角田は7戦連続でポイント獲得を逃す結果となり、約1か月間のサマーブレイクを迎える。ハンガリーでは予選でチームメイトのマックス・フェルスタッペンのタイムに肉薄(0.163秒差)するなどポジティブな話題もあったものの、決勝では良いところなく下位に沈んだ。

 今回も不本意な結果となった角田には、欧州各メディアからシビアな反応が上がっている。

 オランダモータースポーツサイト『RacingNews365』では、全ドライバーの個人採点を行っており、角田には最下位タイとなる「4」を与え、「何も得られない週末だった」と説明。予選では僅差での16番手だったことで、「Q1敗退という結果はやや不運だった。フェルスタッペンとほとんど変わらないタイムを記録していたからだ」と擁護しながらも、決勝に関しては、「しかし、たとえマシンが扱いにくかったとしても、レッドブルであればハースやウィリアムズ2台、そしてステークあたりは抜けるはずだ」と断じている。

 また、欧州オンラインメディア『F1i.com』でも角田に対し10点満点中で「2」と評価。その上で、「ベルギーでQ3進出という一瞬の希望を見せたものの、ハンガリーでは後方に沈むという『いつもの姿』に戻ってしまった。またしても失望の結果に終わった」とレースの印象を綴っている。

 F1キャリア5年目の夏、これまでにない程の苦しい日々を送っている角田。サマーブレイク明けとなるオランダGPで本来の走りが見られることを願うばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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