批判を受けながら、少しずつ前進している角田(C)Getty Images F1の名門レッドブルでの競争が続く角田裕毅は、…

批判を受けながら、少しずつ前進している角田(C)Getty Images

 F1の名門レッドブルでの競争が続く角田裕毅は、厳しい批判も覚悟の上で勝負に挑んでいる。

 今年4月の日本グランプリ(GP)から現チームに緊急昇格した角田だが、以降は常勝軍団の中で低迷が続いてきた。現地時間7月27日に決勝が行われたベルギーGPを含めて昇格以降で獲得したポイントはわずか「3」。絶対的エースとして君臨するマックス・フェルスタッペンを支えるセカンドドライバーとはいえ、チームに貢献できているとは言い難い。

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 ゆえに一部メディアや識者からは更迭論もヒートアップ。今月9日にクリスチャン・ホーナー氏が解雇され、姉妹チームのレーシングブルズで陣頭指揮を執り、角田との信頼関係も厚いローラン・メキース氏が新代表に就任し、今季中の衝撃退団の見方は薄まった。とはいえ、レッドブルは、幾度となくドライバーを緊急的に解雇させた過去がある。可能勢がゼロになったというわけではない。

 依然として去就に関する話題は海外メディアでも小さくない話題となっている。しかし、そうした周囲の喧騒は他でもない本人も受け止めている。米F1ポッドキャスト番組『The Inside Track』のインタビュー内で角田は、自身の更迭を論じる声に対して「もう、こういう状況には慣れてきたよ」とキッパリと答えている。

「これまでも言ってきたように、そういうのは噂話なんだ。自分にできることはとにかくパフォーマンスすることだけ。それをトラックで示さないといけない」

 5年に及んだF1キャリアで去就問題に苛まれた経験は一度や二度ではない。だからこそ、少々うんざりしつつも、自らのパフォーマンスに目を向ける角田は、こうも続けている。

「結局、僕は自分がコントロールできることに集中し、コントロールできないことを彼らに任せるようにしている。もちろん、僕が『心配していない』と言うのは真実ではない。でも、結局はどうするかは彼ら次第だ。選択肢があるのは素晴らしいことだと思う。だけど、今、僕としては、ただ運転に全力を注ぎたい」

 サーキットでの出来事に全集中する角田。その強き想いをあとは結果に結びつけるだけだ――。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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