◇国内女子◇明治安田レディスゴルフトーナメント 最終日(20日)◇仙台クラシックGC (宮城)◇6642yd(パー72…

今季初の最終日最終組で2勝目を狙う佐藤心結

◇国内女子◇明治安田レディスゴルフトーナメント 最終日(20日)◇仙台クラシックGC (宮城)◇6642yd(パー72)◇晴れ(無観客)

初日「63」で飛び出した佐藤心結は4バーディ、1ボギーの「69」で回り、仲村果乃と並ぶ12アンダー首位で最終日を迎える。通算15アンダーを目標に出たこの日は、前日よりも「風のジャッジが難しかった」と悩まされ、最終9番は今週初めてスコアを落とす手痛いボギー締め。それでも、2024年「スタンレーレディスホンダ」以来の2勝目へ前進した。

今週は開幕前日のプロアマ途中でクマが出没した影響で、9ホールしかコースチェックできない選手が多かった。プロアマでアウト9ホールを回る予定だった佐藤もその一人。しかし、今週は新規大会で初めて回るコースということもあり、月曜日に歩いて18ホールを確認していた。「クラブを持たずにコースチェックは初めてだったんですけど、ちょっと見るだけ見ておこうかな」と、キャディと行った下調べも初日のロケットスタートにつながったのかもしれない。

初めてのコースで行った抜かりない下準備が生きている

納得のプレーをするためにも、最終日も攻めのスタイルを貫く構えだ。「狙えるところはしっかりピンを狙って、短いバーディパットをいかに打てるかが重要」。ボギーで流れを途切れさせず、リズム良く回れるかが勝負所だ。初日に9アンダーを記録したように、他の選手もビッグスコアを出す可能性は十分にあるコース。「(他選手との)差を意識するというより、自分が行けるところまで行きたい」と、一打でも多くスコアを伸ばすことに徹する構えだ。

クマの出没により中止となった初日の17日(木)は、練習の合間を縫って岩手県の世界文化遺産・中尊寺を訪れた。金箔に覆われた金色堂を見学し、「寺院巡りが好きなんですけど、すごかった。パワーをもらった感じがする」と英気を養った。今シーズン初の最終日最終組から頂点を獲りに行く。(宮城県富谷市/石井操)