◇メジャー最終戦◇全英オープン 2日目(18日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー7…
◇メジャー最終戦◇全英オープン 2日目(18日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー71)
やっと、メジャーで「自分らしさ」の粘りのゴルフが実を結んだ。32位スタートの金谷拓実が2バーディ、3ボギー「72」で回って通算1オーバー51位で予選通過した。メジャーで週末を迎えるのは、アマチュア時代に初出場した2019年「マスターズ」(58位)以来13大会ぶり。6年以上のブランク。「苦しかったですけど、最後まで信じてプレーができた」と、壁をひとつ乗り越えた。
「6年前に出た時と、状況も似ていた」。全英オープン初出場は当地で行われた19年大会、マスターズに続く2度目のメジャーだった。78位から出た2日目、後半に入って3バーディを奪いながら、14番から3ボギーを叩いて失速。通算イーブンパーでカットラインに1打届かなった。「予選を通る難しさは、たくさん感じてきた」。その後に出場した11度のメジャーも涙をのんだ。
今週も午後2時15分スタートの2日目は、途中で激しい雨に見舞われながらカットラインと戦った。504ydの4番でボギーが先行。2オンしながら12mから3パットした。6番(パー3)で10m、10番で12mとロングパットを決めてバーディを奪ったが、14番でボギー。1ストロークをめぐる攻防に「顔がこわばるので、できるだけ笑えるように」とキャディとの会話を増やしながらリラックス。「終盤、本当に苦しいホールが続いた」と残り4ホールはパーを並べ、プレッシャーをはねのけた。
直近の連続予選落ちを2試合でストップしたことも大きい。「諦めずに戦い続けて、ちょっとは報われたかなと思います」と表情を緩めた。「週末は、もっとのびのびプレーができると思う。優勝はまだ全然関係ない位置なので、もっともっと、いいプレーができるように」。6年ぶりにメジャーで迎える週末を存分に味わいたい。(北アイルランド・ポートラッシュ/谷口愛純)