◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目(11日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6688y…
◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目(11日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6688yd(パー72)◇曇り(観衆1450人)
「ティオフ順にご紹介してまいりましょう。ホンハイフォックスコン(Hon Hai Foxcon)所属 ウー…」とアナウンスの途中で突然、マイクの音声が途切れた。
午後0時25分のインスタートに向けて素振りをしていたウー・チャイェン(台湾)は不思議そうな表情で背後にあるスタート小屋を見つめた。
不穏な空気のまま、ティショットに臨もうかとも思ったが、周囲から「ちょっと待って」という声が掛かった。しばらくすると中から代替のマイクを手にしたスタートアナウンサーがティグラウンドに登場し、「ホンハイフォックスコン所属ウー・チャイェン」と仕切り直した。
ウーは「去年もこの試合で、ウーで止まった。今年もウーで止まった。去年はそのまま打った」と笑顔。仕切り直し後のティショットはフェアウェイをキープし、パーで滑り出した。前半インを1バーディ、1ボギーとすると、後半5番(パー3)で6mを沈めてバーディを奪い「71」でプレーした。
5月「Sky RKBレディスクラシック」からパターの握りを順手からクローグリップに変更しており、「それまではパターそのものを怖がっていた。完全に乗り越えたとは言えないが、スムーズになっている感じ」と効果を感じている。
前週の7月5日(土)に日本で大災害が起きると中国や韓国、そして郷里の台湾でも“ウワサ”になっていた。前週「資生堂・JAL レディス」3日目を戦っている最中だったが、「試合だったので、試合のことだけに集中した」と4戦ぶりのトップ10(9位)につなげた。
通算7アンダー4位で決勝に。「あしたも自分の一打一打に集中して頑張ります」。21歳は出場57試合目のツアー初優勝へ、トップを6打差で追いかける。(札幌市南区/玉木充)