フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦さん(30)が5日、仙台市内に新設された仙台市アリーナの開館記念アイスショ…
フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦さん(30)が5日、仙台市内に新設された仙台市アリーナの開館記念アイスショー「The First Skate」に出演。新たにできた国際規格のリンクへの祝福と、世界を目指すスケーターへのエールを込めた演技を披露し、3378人の観客を魅了した。
「仙台から五輪金メダルを夢見て頑張ってほしい」。地元愛をこれ以上ないほど込めた滑りだった。オープニングは青の衣装で「トゥーランドット」に合わせ美しいイナバウアーを披露すると、自身のプログラムに選んだのは「春よ、来い」。「始まりがテーマ。始まりの季節=春のイメージで」。ピアノの旋律と一体となった華麗な舞で、後輩の背中を押した。
国際規格を備えた新たな通年型リンクの存在は、杜の都を拠点とするスケーターにとって大きな希望となる。「世界のトップを狙っていくとなると、もっと恵まれた環境に行かざるを得ないというのが僕を含めてあったので」とカナダへ渡った自身の経験を交えて語り「好きな場所で、好きな仲間と、好きな先生と一緒にずっとできたらいいなって」-。優しい表情で輝く銀盤を見つめた。