昨年のパリ五輪高飛び込みの銀メダリスト・玉井陸斗(18)=滋賀・立命館ダイビングクラブ=ら飛び込みの日本代表選手たちが…
昨年のパリ五輪高飛び込みの銀メダリスト・玉井陸斗(18)=滋賀・立命館ダイビングクラブ=ら飛び込みの日本代表選手たちが2日、世界水泳選手権(25日開幕、シンガポール)に向けての合宿を行う滋賀県草津市のインフロニア草津アクアティクスセンターで公開練習を行った。
パリ五輪後は「メダルという目標を達成して一区切りがついた」こと、またその後、ゆっくりと休む時間を取れず、さらには立命大入学など、環境が大きく変わったこともあり「そこから(気持ちを)上げるのはしんどかった」という。
さらにはパリの銀は「次、金しかない、というのも『しんどいな』と思う原因の一つ」と玉井。
とはいえ、18歳という若さに加え、メダリストの立場は「気持ちの余裕にはつながっています」という。
今回の合宿で「コンディションもよくなってきました」と、モチベーションも回復。五輪後、ということで他国では次世代の選手が世界水泳に出場することが予想され「やっと同世代が増えてきた。うれしい反面、そういう世代に勝ちたい」と、まずは高飛び込みと、高飛び込みシンクロの2種目に出場する世界水泳で初の金に照準を合わせていた。
同合宿には3メートル飛び板飛び込みの三上紗也可、高飛び込みの金戸凜らも参加。パリ五輪予選敗退後、競技から離れることも考えたという三上はほぼ復調し「パリ前の90パーセントくらいまで戻ってきた。真っ直ぐの入水を意識して、苦手な演技を決められれば」とチーム、個人合わせ2つのメダルを目指す。
また金戸は膝痛を抱えながら、高飛び込みという負担の大きい競技での勝負となるが、日大でも学んでいるメンタルの成長に手応えをつかみつつある。父でもある恵太コーチは「普通に飛べばメダル争いできる。まずはこの大会で世界に注目されるリストに入ること」と目標設定していた。