昨年のパリ五輪で史上初の銀メダルを獲得した高飛び込み・玉井陸斗(18)が24日、この春から進学した立命大のびわこ・くさ…

 昨年のパリ五輪で史上初の銀メダルを獲得した高飛び込み・玉井陸斗(18)が24日、この春から進学した立命大のびわこ・くさつキャンパス(滋賀県)で、世界水泳選手権(7月25日~、シンガポール)壮行会に出席、終了後、取材に応じ、同大会は「まだ目標の金を達成できてない。勝手に立命館を背負わせてもらって(金)メダルを持ち帰りたいです」と頂点への強い意欲を示した。

 4月からのキャンパスライフは「楽しいし、充実しています」と笑みを見せた玉井。忙しい日には1限目の授業から出席、昼に草津市立プールで練習、午後に再び授業に出て、その後、「夜8時くらいまで」練習というスケジュールをこなしている。

 さらに「できるだけ、自炊もするようにしています」と、多忙ながら「それをこなすことで人としても成長できるかな」と前向きに受け止めている。また「興味があった」ことから選択した経済学部の授業も「ついていけてますよ」と、文武両道の生活を謳歌(おうか)している。

 草津市立プールは昨夏完成したばかりで、長年玉井を指導してきた馬淵崇英氏がここを拠点に、滋賀・立命館ダイビングクラブ監督として玉井の指導を継続している。「施設としては日本一」(同)と言い、玉井も「飛び込みも10メートルからできる。練習の幅も、クオリティーも高まってます」と、存分に技量を磨く環境が整っている。

 その「新しい環境で、進化した玉井陸斗を見せられれば」と、“シルバーコレクター”からの脱却を誓った。

 まだ同大では併せてFISUワールドユニバーシティゲームズ(7月21日~ドイツ)に出場する女子20キロ競歩・柳井綾音、女子ハーフマラソン・土屋舞琴、女子800メートル・西田有里、女子400メートルハードル・瀧野未来、男子20キロ競歩・土屋温希の壮行会も行った。