「ONE173」(11月16日、有明アリーナ) アジア最大の格闘技団体の日本大会の会見が23日、都内で行われた。元K-…

 「ONE173」(11月16日、有明アリーナ)

 アジア最大の格闘技団体の日本大会の会見が23日、都内で行われた。元K-1・3階級王者の武尊(33)がゲストとして登場。ロッタン・ジットムアンノンとの再戦を熱望した。

 今年3月にさいたまスーパーアリーナで開催された前回大会では、衝撃の80秒KO負けを喫した。対戦相手は未定だが「また日本大会が行われることがすごくうれしい。ロッタン選手にリベンジするために絶対勝ちたい」と意気込みを口にした。

 ロッタンからはSNSを介し、ボクシングルールでの再戦を提案されたと明かした。「僕は受けてもらえるなら、ボクシングならオープンフィンガー、ノーグローブでやりたい」と、究極ルールを投げかけた。

 一方、チャトリCEOは武尊戦の敗戦内容が一方的だっただけに「ない。ストーリーをつくらないとファンの興味が出ない」と、今大会での再戦を否定。また、ONEで通算1勝2敗と苦戦している武尊が再び敗れた場合、同大会から去る可能性を示唆。「だから大切な試合。日本人は皆で応援してください」と呼びかけた。

 武尊は「前回負けているので僕からダイレクトリマッチとは言えない」と断った上で、ロッタン戦への熱意を吐露。今大会の再戦に否定的なチャトリCEOの見解には「それは仕方ない」と納得した。

 ロッタンとの再戦が現役続行のモチベーションという武尊。3月大会では本番2週間前のスパーリングで肋骨と胸骨を骨折し、全治7週間であった事が大会後に明らかとなっている。

 武尊は「万全の状態で殴り合えて負けたら納得できたと思うが、そうではなかった。格闘技を辞めた後に、ロッタンと殴り合えなかったことが後悔になると思う」と吐露。改めて「ロッタンが殴り合いたい、と思ってもらえるように」と、巻き返しを誓った。

 大会は円形ケージで行われる。前回のケガを踏まえ、武尊は「ケアにかける時間は5倍に増えている」と話していた。

 会見では2カードが発表。メインはONEフェザー級キックボクシング世界王座統一戦3分5回戦で、同級王者スーパーボン(タイ)と同暫定王者の野杁正明(team VASILEUS)が激突。ONEヘビー級総合格闘技世界タイトル戦5分5回戦では、同級王者オマール・ケイン(セネガル)とONEライトヘビー級&ミドル級総合格闘技世界王者で元ONEヘビー級総合格闘技王者アナトリー・マリキン(ロシア)が対戦する。

 同会見にはONEフライ級総合格闘技世界王者・若松佑弥、武尊、ONEバンタム級キックボクシングの与座優貴がゲスト参加。カードは未定だが武尊、若松、与座は出場予定。

 チャトリCEOは「青木真也が出たいと言ってきた。彼はレジェンド。大好きだ」と、青木の出場を明言。ほかに三浦彩佳ら日本人ファイターが多く出場するといい「日本人の皆さんに絶対に応援してほしい」と、熱く語っていた。