新日本プロレスは16日、来年1月4日・東京ドーム大会での引退を控え、「ファイナルロード」を歩む社長の棚橋弘至(48)が、…

新日本プロレスは16日、来年1月4日・東京ドーム大会での引退を控え、「ファイナルロード」を歩む社長の棚橋弘至(48)が、IWGP GLOBALヘビー級王者ゲイブ・キッド(28)に挑戦すると発表した。

前日15日の大阪城ホール大会で棚橋は「ファイナルロード~継(つなぐ)」と銘打たれた試合で上村優也と対戦。互いにテクニカルな攻防を展開する中、棚橋が一瞬の隙を突く丸め込みで勝利し、勝負強さを見せた。

同じ大会で行われたIWGP GLOBAL王座戦ではゲイブと辻陽太が再戦。2月に激闘を演じた両者のぶつかり合いは、終盤にゲイブがジョン・モクスリー譲りのデスライダー、さらにレッグトラップ・パイルドライバーを決めて辻を沈め、王座初戴冠を果たした。

その直後、ゲイブは日本語で「誰が最初、挑戦?オイ! ヒロシ・タナハシ!」と挑戦者に棚橋を指名。場内がどよめく中、現れた棚橋にロープを開けて迎え入れると、「ファイナルロードか? 行くぞ、社長!」と叫び、両者は拳を突き合わせた。

ゲイブは棚橋の同期・柴田勝頼が指導するLA道場出身。野毛道場への“留学”やBCウォードッグス結成を経て頭角を現し、今年の1・5東京ドームではケニー・オメガと死闘を繰り広げた。

解説席でその姿に感涙した棚橋にとって、今回の挑戦は感慨深い一戦となる。24年5月3日福岡大会でのネメス戦以来となるGLOBAL挑戦でベルト奪取を狙い、王者として最後の『G1 CLIMAX』に臨みたい意向だ。

一方ゲイブも「新日本をけん引する」と宣言し、棚橋を初防衛戦で破ることでさらなる飛躍を目指す。世代と国籍を超えた新日本の象徴対決は、激しい攻防が予想される。