<プロボクシング:フェニックスバトル137大会>◇15日◇エディオンアリーナ大阪第2◇観衆1000人◇日刊スポーツ新聞社…

<プロボクシング:フェニックスバトル137大会>◇15日◇エディオンアリーナ大阪第2◇観衆1000人◇日刊スポーツ新聞社後援

大橋ジムが初めて関西で自主興行を開催した。

奈良県出身の東洋太平洋スーパーバンタム級王者中嶋一輝(31=大橋)は、同級13位大嶋剣心(29=一力)と3度目の防衛戦を迎えた。

中嶋は初回に、右構えから変則的な右フックを振るう相手の対応に手を焼いた。2回になると、じりじりとプレッシャーをかけて左ストレートをヒット。ダメージを与えると、再び左ストレートをあごにヒットさせて、相手が後ろに倒れるダウンを奪った。立ち上がった大嶋に痛烈な右フックをあてるなど、追い打ちもかけた。

3回は必死の反撃で前にでる相手に、カウンターで左ボディーフックを何度もヒット。両目の下がどす黒く腫れ上がった大嶋に対して、最後は強烈な左ストレートを打ち込んだ。大嶋の体が大きく後ろにのけぞった姿を見て、レフェリーが試合を止めた。

3回2分57秒TKOで3度目の防衛成功となった。

中嶋は左ストレートについて「たまたま当たった」とけんそん。「パンチを振ってくるのでやりにくかった。左は冷静に狙っていけた。世界はとても。まだまだ頑張ります」と話した。

スーパーバンタム級は同門の井上尚弥が、4団体統一王者に君臨。

大橋会長は、井上が階級を上げた場合について「中嶋しかいない」と、空位になったタイトルを争う立場にいることを明かした。【益田一弘】