◇メジャー第3戦◇全米オープン 3日目(14日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)松山英…

松山英樹は上位が遠のく「77」

◇メジャー第3戦◇全米オープン 3日目(14日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)

松山英樹が1バーディ、6ボギー1ダブルボギーの「77」とスコアを落とし、通算14オーバーに後退した。2日目最終18番のバーディでカットライン上に滑り込んだ週末。上位進出にかける思いは果敢なマネジメントにも表れた。

グリーンスピードに合わせ切れていない

1番でボギーが先行した後の3番で1Wショットが右サイドの深いフェアウェイバンカーへ。セカンドで大きく打ち上げるグリーン方向を狙っていったが、目の前の土手に当てて3オン。長い距離を残したパーパットは高速グリーンのきつい傾斜でスピードが全く落ちず、カップを通り過ぎて奥のカラーまで転がった。

後半10番でも見るからに深そうな左ラフからのショットで5Wを握ったものの、しっかり飛ばせなかったボールはフェアウェイを横断する小さな谷のようになっているネイティブエリアに落ちた。ダブルボギーの3番、ボギーの10番とも、少しでもグリーンに近づけようとするトライがピンチを拡大する結果に。予選を通っただけで終わるのではなく、浮上を狙ったからこそともいえる選択をスコアに結び付けられなかった。

タフな状況から果敢にグリーン方向を狙っていく選択も散見された

フェアウェイキープ率35.71%(5/14)にとどまったティショットはボールをつかまえ切れずに右へ出る場面もあり、「(やりたい動きを)やり切れなかった部分も多少はあります」。予選ラウンドから悩ましいポアナ芝のグリーン上も2番で3.5mがカップに蹴られ、6番(パー3)も上から5mのバーディパットが厚めに読んだスライスラインに乗る前にカップの左を通り過ぎて行った。

唯一のバーディはガードバンカーから5mにつけた17番

前夜にかなりの量が降った雨の影響によるコンディションの変化も難しさに拍車をかけているようで、「スピード感をつかみ切れていないっていうところですよね」という分析は予選ラウンドから一貫している。ストローク自体への評価も「結果が全てなので。そこを言っても仕方ない」と首を振った。

320ydと短いパー4の17番でティショットをガードバンカーまで運んだ後、5mを沈めたのが唯一のバーディ。「きょう(バーディが)1個だけだったので。いいスコアで回れるようにしたい」。上位が大きく遠のく中でも、ここまで2大会合計5ラウンドでアンダーパーを出せていないオークモントCC攻略の糸口をつかんで終わりたい。(ペンシルベニア州オークモント/亀山泰宏)