<明治安田J1:湘南1-2町田>◇第20節◇14日◇レモンS今季リーグの後半戦がスタートし、湘南ベルマーレは日本代表DF…

<明治安田J1:湘南1-2町田>◇第20節◇14日◇レモンS

今季リーグの後半戦がスタートし、湘南ベルマーレは日本代表DF鈴木淳之介(21)が攻守にわたり存在感を発揮したが、ホームで町田に1-2と競り負けた。首位の鹿島はFWレオセアラの終盤の得点で広島と1-1で引き分けた。川崎Fは横浜FCを1-0と退けて2連勝、東京はC大阪と2-2のドローで終えた。

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「日本代表選手」。大きな肩書を背負った鈴木淳が、気持ちも新たに湘南を引っ張った。代表デビューを果たしたW杯アジア最終予選のインドネシア戦(6-0)から中3日、3バックの中央で先発した。4日前と同じ雨。クロスボールをはね返し、激しいフィジカルコンタクトでボールを奪った。「地上戦であれば誰であろうと負けない」。オーストラリア代表FWデュークも吹っ飛ばしていた。

守るだけではない。後半17分、同点ゴールの起点となった。自陣ボックスから前方左へと流れたMF小野瀬の動きを見逃さず、左足で鋭い縦パスを送った。このプレーを起点にFW福田が抜けだし、ゴールを奪った。流れるような崩し、そのスイッチ役となった。

しかし後半38分に一瞬のスキを突かれて1-2と敗れた。厳しい表情で「勝てなかったのですごく悔しい。いいプレーをしても負けたら意味がない。失点のところを含めてもう1回見直したい」。この向上心が成長の糧となっている。

来月には国内組で臨む東アジアE-1選手権(7月8~15日・韓国)が控える。「選ばれ続けるにはもっとやらないといけない。勝てば評価が上がるので勝ちを目指して頑張りたい」。その視線は代表でなく目の前のJリーグだ。湘南の風に吹かれ、鍛錬の日々がまた始まった。【佐藤隆志】