◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(12日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)初のメジ…

初メジャーの杉浦悠太は後半に崩れて出遅れた

◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(12日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)

初のメジャー挑戦となる杉浦悠太は初日を2オーバーで折り返した。緊張を隠せなかったという開始10番でいきなりダブルボギー。「ダメなんじゃないか…」。顔を出しそうになった弱気な心は、自らのショットで振り払う。15番で右のセミラフからのセカンドは手前から転がって奥ピンにピタリ。会心のバーディでひとつ取り返した。

ラフに入れるシーンも少なくなかった「79」

17番でボギーを喫したが、2オーバーの折り返しでも上々といえるのは全米オープンならでは。ただ、327ydと短いパー4の17番で飛ばしにいったショットが大きく右に出たのは少し気になった。そして、1番でティショットを右にOB。「(振り返ってみれば)しっかり距離を出そうとしたやつが、全部右に行っていた」。ダブルボギーで後退すると、続く2番でもトラブルに見舞われた。

タイトなフェアウェイを警戒し、比較的広いエリアに刻もうとしたティショットを左サイドのペナルティエリアへ。3打目も奥のバンカーに入れるなどトリプルボギーをたたいた。9オーバー「79」と崩れ、「こんな打つことはなかなか日本ではないので。そういうところが難しさなのかな」と言った。

巻き返しに意欲

36%(5/14)にとどまった低調なフェアウェイキープ率に加え、「最悪の状況を考えずにやってしまっていた」とゲーム運びの部分でも改善の余地がある。メジャーの中でもひときわタフな大会の18ホールは、ぼやけることのない課題を突き付けてくる。

133位と出遅れたが、「可能性がないことはない。頑張ります」。せっかく切符をつかんだ大舞台で下を向いてプレーするつもりはない。(ペンシルベニア州オークモント/亀山泰宏)

23歳の挑戦