角田のカナダGPでの新たなチャレンジは奏功するか(C)Getty Images F1キャリア5年目、シーズン序盤より苦戦…

角田のカナダGPでの新たなチャレンジは奏功するか(C)Getty Images
F1キャリア5年目、シーズン序盤より苦戦が続くレッドブルの角田裕毅。前回のスペインGPでは予選最下位、決勝でも13位と不本意な結果に終わっている。
巻き返しが期待された欧州ラウンドだったが、エメリア・ロマーニャGPでは予選でマシンを大破。新型フロアが使用不可能となり、モナコ、スペインでも旧型での走行を強いられることに。自身のミスから状況をさらに悪化させる形となってしまい、各国メディアでは、角田のドライバーとしてのスキルを問う声なども上がっている。
【動画】フェルスタッペンに迫った好レース 角田裕毅の快進撃を見る
だがその中でも、ドイツモータースポーツサイト『Motorsport-Total.com』では、この先のレースに向け、角田の前を向こうとする姿勢をフォーカス。6月7日に配信となった特集記事において、次戦カナダGPへの意欲を語った角田本人のコメントなどを紹介し、今後での浮上の可能性について見解を綴っている。
同メディアは、欧州3連戦を終えても苦境が続く現状を振り返りながら、「バルセロナでの苦しい週末(13位)を経て、ツノダはカナダGPを突破口にしたいと考えている」と綴っており、スペインGP終了後での角田のコメントの内容を掘り下げている。
角田自身が前回のレースを終えた後、「正直言って、この週末より悪くなることはないと思う」と述べた言葉に対し、同メディアは、「スペインGP後の彼の総括ははっきりしていた」と指摘。また、決勝直前にセットアップ変更を行うも、「特に違いがみられなかった」と評する日本人ドライバーのコメントなども取り上げ、「ツノダの発言には一貫して、『RB21に対する信頼感がまだ十分ではない』という様子がうかがえる」として、その胸中を読み解いている。
また一方では、マシンの手応えを掴み切れない中でも角田からは、「カナダで試したいと思っていることがある。それをチームが全面的に支えてくれて、試す機会を与えてくれようとしているのはすごく嬉しい。うまくいくことを願っている」との意気込みも語られており、さらに、「基本的にカナダは好きなサーキット」などと述べたコメントも紹介している。
これらの角田の言葉を伝えながら同メディアは、「明らかなのは、カナダGPに向けてレッドブルがツノダと綿密に協議し、新たな方向性を計画しているということだ」と説明。今週末のレースに臨むにあたり、何かしらの大幅な“変化”がみられるものと推察している。
果たして、カナダではどのようなチャレンジがみられるのか。新しい試みが、逆風をはねのけるパフォーマンスに繋がることを期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】原因不明の衝撃Q1敗退 「地獄のように落ちた」角田裕毅に生じた“異変”にレッドブル首脳陣も愕然「この結果は理解できない」
【関連記事】「突然、遅れを取る」角田裕毅の“弱点”を重鎮マルコが指摘! エースとの比較論に透ける危うい立場「マックスは時間を必要としない」
【関連記事】言い訳できない最下位…角田裕毅の窮状に現地メディアも冷たい視線「走行を重ねるたびに現実が突きつけられている」