<大相撲五月場所>東京・両国国技館【映像】カメラが捉えた大の里「謎の動き」 大関・大の里(二所ノ関)が横綱昇進を決定づけ…

<大相撲五月場所>東京・両国国技館

【映像】カメラが捉えた大の里「謎の動き」

 大関・大の里(二所ノ関)が横綱昇進を決定づける自身4度目の幕内優勝を飾った大相撲五月場所は、じつに8年ぶりとなる日本出身横綱の誕生にファンが歓喜し、大いに盛り上がった。そんな五月場所では、ファンを熱狂させる取組だけではなく、ファンを和ませる力士のユニークな所作も散見された。それは、きょう正式に第75代横綱への昇進が決定し「唯一無二の横綱を目指す」と口上を述べた新横綱・大の里も例外ではなかった。大の里が優勝を決めた十三日目、大一番を前に、カメラが捉えた花道奥での“謎の動き”に注目が集まり、元横綱・若乃花の花田虎上氏も言及する一幕があった。

 大相撲五月場所十三日目、大関・大の里(二所ノ関)が大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)を下して無傷の13連勝で自身4度目の幕内優勝を果たし、横綱昇進をほぼ確実にした。大事な取組を前に、花道奥で集中力を高める大の里の様子をカメラが捉えたが、そこでの“謎の動き”について「これはバズる」「え、変なおじさん?」などファンが騒然。ABEMA実況アナが「この動きは何ですかね?」と驚き、解説の元小結・両国の境川親方も「当然ふざけてるワケではないんでしょうけど…独特な動きでしたね」などと困惑した。

 その“独特な動き”とは、通路の壁に向かって正対する大の里が、左右の腕を上下させ、独特で小刻みかつリズミカルな動きを見せる。その後、大の里は独特な動きを止めると左手を胸に当て、右手を壁の方に伸ばして集中モードに入るというもの。

 この話には続きがある。翌十四日目の幕内取組前に元横綱・若乃花の花田虎上氏がこの大の里の行動に言及する一幕があった。

 実況・藤井康生アナウンサーが「これね、出番前のルーティンのようです」とそのときの大の里の映像を見ながらコメント。さらに続けて「師匠の稀勢の里時代、現役時代、二所ノ関親方も胸に手を当てるような仕草がありました」と述べた。

 すると、花田氏はこれを受け「師匠の真似しますからね。私もやりました。私は顔を叩いて、手を合わせるのがありました」と答えたのだ。そして、再びその映像を見たファンからは「変な動きw」「確かにバズりそう」「笑!大の里動き面白い」「何だかカワイイ動き」「師匠の真似だったのか」といった反響が相次いで寄せられた。

 大の里は千秋楽、結びの一番で自ら“越えなければならない壁”と口にする横綱・豊昇龍(立浪)との一番に臨んだが、豪快な上手捻りで横綱の意地を見せつけられ、唯一の黒星を喫して五月場所の15日間を終えた。

 そして今日、七月場所の番付編成会議と臨時理事会が両国国技館で開かれ、大関・大の里の横綱昇進が全会一致で承認された。茨城県阿見町にある二所ノ関部屋で行われた昇進伝達式で大の里は「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう、稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します。本日はありがとうございました」と口上を述べた。大関昇進時と同じ“唯一無二”という4文字に、大の里の強い思いが込められていた。

 この記念すべき日に相撲ファンも反応した。Xでは「大豊時代の到来」「来場所が楽しみ」「横綱が二人!久しぶり!」「横綱が日本人だと、また相撲見たくなる」「これから何回優勝できるでしょうか?楽しみです!」といった期待と歓喜の声が相次いで寄せられた。

 早くも期待値が爆上がりの七月場所は東京・両国国技館から場所を移し、名古屋市北区の名城公園内に新たに建設されるIGアリーナのこけら落とし公演として7月13日より開催される。新横綱の大の里、そして宿敵・豊昇龍。二人の横綱を筆頭に力士たちがどのような熱戦を繰り広げてくれるのか…楽しみは尽きない。(ABEMA/大相撲チャンネル)