<大相撲五月場所>東京・両国国技館【映像】大島親方が「ツボった」“笑ってはいけない”珍事 大関・大の里(二所ノ関)が横綱…
<大相撲五月場所>東京・両国国技館
大関・大の里(二所ノ関)が横綱昇進を決定づける自身4度目の幕内優勝を飾った大相撲五月場所は、じつに8年ぶりとなる日本出身横綱の誕生にファンが歓喜し、大いに盛り上がった。そんな五月場所で、土俵下で審判を務める親方を困らせた“笑ってはいけない”珍事が“2度”発生。真剣勝負の土俵で起こった思わぬ珍事、親方のリアクションにファンもほっこりする一幕があった。
最初に起こったのは、六日目。序ノ口二枚目・森麗(大嶽)と序ノ口三枚目・若佐々木(西岩)の一番、取組前の出来事だ。37歳のベテラン・森麗は新序出世から38場所連続で負け越してしまうワースト記録を持ちながらも、懸命に相撲を取り続け、そのユニークなキャラクターも相まってファンの間で長く愛されている力士。ネット上の一部ファンからは“土俵の妖精”と呼ばれ、親しまれている。
六日目の取組で森麗は、四股名を呼び上げられて土俵に上がろうとした際にバランスを崩して転倒。前のめりに倒れ、取組前に土がついてしまう予想外の展開に、館内からはどよめきと笑いが起こった。
このハプニングに向正面で審判を務めていた元関脇・朝赤龍の高砂親方と元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方は困惑。“笑ってはいけない”場面で耐えきれず、なんとか笑いを押し殺そうとする様子に「そりゃ、親方も笑うわ」「審判も笑いこらえてる」「皆を笑顔にする相撲」「もう土がついた」などの反響が相次いだ。
まさかのハプニングが再び発生したのは、十日目だった。序ノ口五枚目・錦丸(朝日山)と序ノ口五枚目・原(八角)の取組前の出来事。
体重220.5キロの角界屈指の巨漢・錦丸は、健康診断の際に採血に45分を要して悪戦苦闘したことが話題を呼んだ力士。この日、錦丸は四股名を呼び上げられると、土俵に上ろうとしてまさかの転倒。再び起こった予想外のハプニングに、向正面で審判を務めていた元関脇・旭天鵬の大島親方はチラチラと見つつ我慢していたが、限界に達し笑顔があふれてしまった。隣に座っていた呼出も下を向いて肩を震わせ、チラ見しては必死に笑いを堪えようとする姿に「こらえきれない大島親方」「わろてるやんw」「大島親方はツボに入ったみたい」「呼出さんw」などの声が相次いだ。
なお、森麗と錦丸。いずれの力士もこのハプニングの後に白星を挙げており、森麗は1勝6敗で今場所を終え、錦丸は3休ながら4勝負けなしで場所を終えている。
真剣勝負の土俵上で偶然発生したハプニングだけに、親方のリアクションも相まってその面白さが倍増したというどこか“ほっこり”する珍事。千秋楽を終え、Xでは「相撲ロス」の言葉が数多く見られたが、七月場所は東京・両国国技館から場所を移し、名古屋市北区の名城公園内に新たに建設されるIGアリーナのこけら落とし公演として7月13日(日)より開催される。
今場所を制した大の里。そして千秋楽の結びの一番で、全勝の大の里を豪快な上手捻りで下して横綱の意地を見せた豊昇龍。2人の力士を筆頭にどのような熱戦が繰り広げられるのか、注目したい。(ABEMA/大相撲チャンネル)