<大相撲五月場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館【映像】巨漢力士を困惑させた小兵「決死の攻め」 大相撲五月場所の千秋…

<大相撲五月場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

【映像】巨漢力士を困惑させた小兵「決死の攻め」

 大相撲五月場所の千秋楽で超無差別級対決が実現。そこで、体重60.7キロの小兵力士が見せた“決死の攻め”に相手力士も困惑。「相手力士が困ってる…」「すごいことに」「こんなの初めて」などファン騒然となる一幕があった。

 序二段五十六枚目・達ノ海が序二段六十四枚目・宇瑠寅(式秀)を上手投げで下して3勝目(4敗)を挙げた一番でのこと。

 両力士が土俵に上がるなり、その体格差は一目瞭然。達ノ海の身長は193.5センチ、体重152.7キロ。対する宇瑠寅は身長165センチ、体重60.7キロ。その差は身長28.5センチ、体重92キロで、まさに大相撲の醍醐味である無差別級の対決となった。

 立ち合い、左に変化しつつ得意の足取りを狙った宇瑠寅。右足を抱え込んで素早く時計回りに半回転しながら、土俵際へ一気に巨体を運んだ。このまま勝負ありかと思われたが、土俵一杯で踏みとどまった達ノ海が逆襲を開始。あっという間に土俵中央まで押し返すと、宇瑠寅の肩口から右上手に手をかける。しかし、諦めない宇瑠寅は左手でまわしを掴むと抱き着くように食らいつく。と次の瞬間、宇瑠寅の決死の攻めが珍しい展開を生み出した。

 右足を達ノ海の下にもぐらせ、左足を達ノ海の右足にかけた宇瑠寅。このまま外掛けで逆転白星か…必死の形相の宇瑠寅だったが、達ノ海は右の上手をグッと引いて応戦。見る見るうちに宇瑠寅の顔が紅潮していく。

 懸命の宇瑠寅だが、達ノ海の巨体は動かず。そのまま膠着状態に陥ると、館内からは拍手が起こったが、達ノ海は困惑気味。するとしびれを切らしたか、達ノ海が強引な右からの上手投げで、自らも土俵に倒れ込むようにして宇瑠寅を土俵に叩きつけた。小兵の勝利に期待した館内からはため息が漏れた。

 この手に汗握る珍しい攻防にファンも反応。「相手力士が困ってる…」「すごいことに」「こんなの初めて」「絡みすぎw」「だっこちゃん」などの反応が殺到。一方では、最後まであきらめなかった宇瑠寅の姿に「闘志は伝わった」といった声も聞かれた。(ABEMA/大相撲チャンネル)