「広島0-4阪神」(28日、マツダスタジアム) 阪神が2年ぶりの開幕勝利を手にした。藤川新監督が3番に抜擢した佐藤輝が初回に2ランを放ち、新生タイガースの1勝目に貢献。投げては、初めて開幕投手の大役を務めた村上が今季初勝利をつかんだ。 試…
「広島0-4阪神」(28日、マツダスタジアム)
阪神が2年ぶりの開幕勝利を手にした。藤川新監督が3番に抜擢した佐藤輝が初回に2ランを放ち、新生タイガースの1勝目に貢献。投げては、初めて開幕投手の大役を務めた村上が今季初勝利をつかんだ。
試合は初回から動いた。中野が四球を選び、迎えた1死一塁。カウント1-1から3球目、森下の129キロチェンジアップを完璧に捉えた。打球は右翼スタンドへ飛び込む先制の1号2ラン。ダイヤモンドを一周すると、次打者の森下とジャンプしながらハイタッチ。
ベンチ前で人さし指を天に掲げるパフォーマンスを披露。同期で同い年の開幕投手・村上を早速援護した。今季12球団最速アーチに「打ったのはチェンジアップ。1番良いスタートが切れて最高です」などとコメント。チームに流れを呼び込むと、村上も小気味いい投球でリズムを作った。二回には4番・モンテロから始まる中軸を3者連続三振に抑えると、続く四回は無死二塁のピンチを背負いながら得点を与えなかった。
八回には近本の左越え二塁打から、大山、前川の連続タイムリーで貴重な追加点を奪った。村上は九回2死まで力投したが、一、三塁のピンチで降板。開幕戦での完封勝利となれば阪神では1990年の中西清起以来、実に35年ぶりの快挙となったが、惜しくも逃した。