大谷ら加入で…チケット収入も激増 米大手経済誌「フォーブス」は26日(日本時間27日)、「2025年、野球界で最も価値のあるチーム」のタイトルで特集を組んだ、大谷翔平投手を擁するドジャースはヤンキースに次ぐ2位だが、近年は驚異的な成長を見せ…

大谷ら加入で…チケット収入も激増

 米大手経済誌「フォーブス」は26日(日本時間27日)、「2025年、野球界で最も価値のあるチーム」のタイトルで特集を組んだ、大谷翔平投手を擁するドジャースはヤンキースに次ぐ2位だが、近年は驚異的な成長を見せているという。

 同誌によると、ヤンキースは1998年のランキング開始以来、不動のトップで現在の推定価値は82億ドル(約1兆2300億円)と試算されている。ドジャースは68億ドル(約1兆200億円)で2位となっているが、昨年は大谷翔平投手の加入、そしてワールドシリーズを制したということもあって、前年比25%増となった。

 30球団の2024年からの平均増加額は8%という中で、ドジャースはアスレチックス(50%増)に次ぐ増額となった。

 また、同誌は、大谷の活躍がMLBの国際的なメディア戦略にも影響を与えていることに触れ、「海外戦略のこの変化は、ロサンゼルス・ドジャースの日本人スーパースター、ショウヘイ・オオタニを巡る興奮(盛り上がり)を利用するものだ」と指摘。さらに、「彼の昨年のプレーオフの試合は、彼の祖国で膨大な視聴者数を獲得し、MLBにアジアを拠点とする新たな企業パートナーを引きつけるのに貢献した」と分析した。

 米メディア「スポルティコ」によると、2024年の(収益分配金を差し引いた)純収益は8億5500万ドル(約1285億円)で、ヤンキースを抜いて3年ぶりにトップに躍り出たという。データ担当を務めるレブ・アカバス氏は、X(旧ツイッター)で「ドジャースは長年にわたり観客動員数でリーグをリードしていますが、価格設定が原因で2024年まではチケット販売収入でのトップの座を逃していました」と指摘した。

 大谷、山本由伸投手の加入もあり、ドジャースは多くの日本人ファンを獲得。「スポルティコ」によるとレギュラーシーズンのホームゲーム1試合あたり429万ドル(約6億4500万)のチケット収入を得たという。さらに、大谷の去ったエンゼルスは過去四年間の資産価値の増加率が30球団最下位となる6%だったのに対し、ドジャースのこの間の増加率は67%で「過去4年間でドジャース以上に球団価値が増加したMLB球団は他にない」と伝えている。(Full-Count編集部)