◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 初日(27日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)ボギーなしの5バーディ「67」で首位と4打差の5アンダー17位とまずまずのス…

畑岡奈紗は首位と4打差17位スタート

◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 初日(27日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)

ボギーなしの5バーディ「67」で首位と4打差の5アンダー17位とまずまずのスタートを切った畑岡奈紗。直近の「ブルーベイLPGA」から3週ぶりのゲームとなる今週はパターをスイッチして臨んだ。

投入したスコッティキャメロンはソールのウエートで重さを調整している

スコッティキャメロン TG6.5は、昨年つくってもらっていたもの。「ゴルフを始めた頃に何となく手に取ったのがセンターシャフト」という畑岡にとってなじみ深い形状でありながら、長年のエースであるベティナルディ SS3 センターDASSプロトより40gほど軽い。

従来の重さのパターでは、バックスイングからの切り返しで「自分が思っているよりも、ヘッドが返ってきていない」状態になりがちだったという。早めのストロークテンポに合う軽さのパターにすることで、余分な手の動きによるエラーも起きにくくなると狙いを明かす。

ショットの不安は少ない

2番(パー5)でバーディを先行したこの日は、4番でシビアなパーパットを沈めて流れを手放さなかった。8番ではアリゾナのコースでの経験値も発揮。フェアウェイの傾斜でキックし、硬い地面を転がっても左のバンカーに届かない3Wでティショットを刻み、残り115ydから50度のウェッジショットでベタピンのタップインバーディ。「(全体的に)攻め過ぎず、守り過ぎず、いいマネジメントでできていた」とうなずく。

後半にも3バーディを追加。最後は5mほどをいいスピードで沈めてバーディフィニッシュ。ノーボギーで回っても、「ちょっと(ストロークが)緩んでるなって思ったところはありますね。転がりを警戒しすぎて(タッチが)ウィークになっちゃった」と言った。妥協のない姿勢で課題を突き詰めた先には3シーズンぶりのタイトルも見えてくるはずだ。(アリゾナ州チャンドラー/亀山泰宏)