「選抜高校野球・準決勝、横浜5-1健大高崎」(28日、甲子園球場) 横浜がセンバツ連覇を目指した健大高崎に快勝し、優勝した2006年以来、19年ぶりの決勝進出を果たした。 初回、三回と着実に加点すると、ゲームの主導権を完全に呼び込んだのは…

 「選抜高校野球・準決勝、横浜5-1健大高崎」(28日、甲子園球場)

 横浜がセンバツ連覇を目指した健大高崎に快勝し、優勝した2006年以来、19年ぶりの決勝進出を果たした。

 初回、三回と着実に加点すると、ゲームの主導権を完全に呼び込んだのは五回だった。先頭の奥村凌がカーブをとらえて中前打で出塁すると、続く為永はヒットエンドランで右前打を放ち、無死一、三塁と好機を拡大した。ここで為永は二盗に成功。阿部葉、小野のタイムリーで一気に2点を奪うと、なおも無死満塁から押し出し四球で3点目をあげた。

 1イニングで2盗塁を決め、ヒットエンドランも成功させるなど、機動力を絡めて健大高崎の剛腕・石垣を攻略。投げては先発の織田が「監督さんを男にしたい。やるべきことに集中できた」と7回無失点に抑えると、八回からはエース・奥村頼がリリーフ。九回に1点を失ったが、「織田が精いっぱい頑張っていたので、その思いを胸に投げようと思った」と落ち着いてリードを守り切った。

 村田監督は12安打5得点の打撃に「昨日の練習で、その後室内練習場でやりこんで甲子園にきた。その結果と思います」と語った。「全国トップの石垣君ですから、ストレートに負けない。強を弱で。バットを短く持ってプライドを捨てられたことが大きかったと思います」とたたえた。

 これで横浜はセンバツの準決勝に限れば無傷の5連勝となった。決勝へ、指揮官は「もう一度リセットして、明後日に向けて準備して、全員野球で頑張って行きたい」と力を込めた。