プロフィギュアスケーターの高橋大輔さんが27日、都内で行われた「高橋大輔と池坊専宗 華のステージ」で生け花に初挑戦した。華道家であり写真家の池坊氏と共演。新たな表現に触れ「春の花を感じながら、自分の生ける場所、差す場所、そういうことをやっ…
プロフィギュアスケーターの高橋大輔さんが27日、都内で行われた「高橋大輔と池坊専宗 華のステージ」で生け花に初挑戦した。華道家であり写真家の池坊氏と共演。新たな表現に触れ「春の花を感じながら、自分の生ける場所、差す場所、そういうことをやっていく内に心が洗われていく、そういう時間だった。お花、習いたいと思いました」と充実の表情で語った。
「春の夜」をテーマに、氷の花留めに桜の木や菜の花を生けた高橋さん。花瓶にはまず、湾曲したユーカリを差し「月っぽい感じ」を表現した。途中には池坊氏から「こちらの言葉も耳に入らなくなった(笑)」
と突っ込みが入るように氷上ばりの集中力を発揮し、同氏から「それだけ向き合ってくれたということ。雰囲気、あると思います」とお墨付き。高橋さんも「お花を目の当たりにすると、引き込まれるというか。そういう時間を過ごすことができた」と笑顔だった。
自身のプライベート空間を植物で仕切るなど、普段から緑に囲まれた生活という高橋さん。「落ち着くし、水を上げると、『わっ』と起き上がったりするんですよ。生きてるんだ、と思って。空気を入れ換えたりすると、気持ちよさそうに見えて。それがかわいいなと思って見ています」。自身も花束などをもらう機会が多いといい、池坊氏も「これから、ハードルが上がりますよ。もらったお花をいけて、写真も撮ってもらって」と期待を寄せた。
16日が誕生日だった高橋さんはこの日、池坊氏から名前入りのハサミをプレゼントされた。「いつになっても表現はできる。これからもずっと何かを作り上げたり、表現をしていきたいなと思った」と高橋さん。池坊氏も「生きることがすなわち、表現というか、誰かに何かメッセージを届けていくということが同じかなと思っていて。毎日生きている限り、何かを伝え続けていくんだろうなと思います」と、大きな共感にうなずいていた。