スピードスケート男子500メートルで、23年にW杯4位入賞の経験を持つ山本悠乃(22)が26日、札幌市のIT企業「ウェルネット」入社が決まり、会見を行った。 札幌市出身の山本は「五輪出場を目指す上で、速い方々と練習することでもっと上に進む…
スピードスケート男子500メートルで、23年にW杯4位入賞の経験を持つ山本悠乃(22)が26日、札幌市のIT企業「ウェルネット」入社が決まり、会見を行った。
札幌市出身の山本は「五輪出場を目指す上で、速い方々と練習することでもっと上に進むことができる」と抱負を語った。白樺学園高時代にユース五輪優勝、日大ではW杯参戦など国際経験は豊富。だが、昨季は調子を落とし、国内選考会で結果が出ず、W杯出場を逃した。社会人になることを契機に巻き返しを図る。
同社にはW杯2勝の山田将矢(28)と、その弟で全日本選手権距離別連覇の経験を持つ和哉(23)も所属。山本は山田将に既に“弟子入り”し、「今まで自分になかった感覚を教わっている。技術は改善している」と手応え。序盤の100メートルの滑り方の改善に努めている。
来年のミラノ・コルティナ冬季五輪開幕まで1年を切った。「正直、世界との距離はそんなにないと思っている。山田さんたちと3人で五輪に出るのが目標」と地元から夢をつかむ。(飯塚 康博)
◆山本 悠乃(やまもと・ゆうだい)2002年5月24日、札幌市生まれ。22歳。5歳からスケートを始める。札幌真駒内中時代に全国中学大会の男子1000メートルで優勝。白樺学園高2年時に冬季ユース五輪で男子1000メートルV。3年時の全国高校選手権で男子500メートル優勝。高校卒業後は日大に進学。23年11月のW杯帯広大会で、男子500メートルで4位に入った。