◇りそなB2リーグ 第28節 ベルテックス静岡86ー78熊本(26日・静岡市中央体育館) 西地区3位のベルテックス静岡が熊本を86―78で下し、プレーオフ(PO)進出に王手をかけた。前半を7点ビハインドで折り返したが、PFフィン・ディレイニ…

◇りそなB2リーグ 第28節 ベルテックス静岡86ー78熊本(26日・静岡市中央体育館)

 西地区3位のベルテックス静岡が熊本を86―78で下し、プレーオフ(PO)進出に王手をかけた。前半を7点ビハインドで折り返したが、PFフィン・ディレイニー(29)の活躍などで逆転勝ちし、連敗を2で止めた。次節(29、30日)はホームで神戸と対戦し、29日に勝てばPO進出が決まる。

  ベルテックス静岡が、後半一気にギアを上げて逆転勝ちだ。第4クオーター2分過ぎには、PG岡田雄三(29)が、自慢のスピードを見せつけた。ゴール下でディフェンスリバウンドを奪うと、そのままドリブルで持ち込んでシュートを決めた。リードを8点差に広げるスーパープレーに、会場のボルテージは最高潮に達した。

 仲間の分も力に変えた。前節・富山戦の第1戦でCアンガズ・ブラント(35)が負傷。チーム最長身(208センチ)の不在を全員でカバーした。ディレイニーは両チーム最多24得点の活躍。Cジョン・ハーラー(25)は11リバウンドとゴール下で奮闘した。ベテランのPG橋本竜馬(36)は移籍後最多の10得点をたたき出した。

 前半を7点ビハインドで折り返した森高大ヘッドコーチ(35)は「ハーフタイムでは、あまり多くのことを言わずに、アグレッシブなディフェンスをやろうと送り出した。(ブラントがいない)インサイドをよく対応してくれて、選手は頑張ってくれた」と、たたえた。

 8試合を残して、B2昇格1年目だった昨季の29勝(31敗)を超える30勝目をマーク。中2日で対戦する次節の神戸との第1戦に勝てば、2年連続のPO進出が決まる。「通過点として通らないといけないところ。自力で勝って決めたい」と指揮官。目の前の一戦に全力投球する。(塩沢 武士)