日本相撲協会は26日、エディオンアリーナ大阪で夏場所(5月11日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、日体大出身で宮城改め宮乃風(26)=中村=が新十両に昇進した。他の新十両は元横綱・大鵬の孫で関脇・王鵬(25)の弟、夢道鵬(むどうほう…

 日本相撲協会は26日、エディオンアリーナ大阪で夏場所(5月11日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、日体大出身で宮城改め宮乃風(26)=中村=が新十両に昇進した。他の新十両は元横綱・大鵬の孫で関脇・王鵬(25)の弟、夢道鵬(むどうほう、23)=大嶽=、近大出身の三田(23)=二子山=。再十両は2場所ぶりで元幕内の大奄美(32)=追手風=。

 宮城は十両昇進とともに、宮乃風に改名した。21年に入門したのは旧尾車部屋で「(先代)尾車親方のしこ名(琴風)と本名から決めた」と明かした。東幕下筆頭だった春場所では七番相撲で勝ち越して昇進を決定的にした。「素直にうれしい。師匠の中村親方(元関脇・嘉風)についてきてよかった」と喜んだ。中村部屋は稽古の2部制、1日3食など慣例にとらわれない稽古で「のびのび楽しくできていることが成績につながった」とうなずいた。

 沖縄出身としては8人目の関取。現役では幕内・美ノ海(31)=木瀬=、弟弟子の嘉陽(25)と合わせ3人目だ。172センチ、118キロの小兵は「幕内で美ノ海関とも戦いたい。沖縄の子どもたちに小さくても活躍できることを伝えられれば」と意気込んだ。日体大時代は大きな実績はなく、北部農林高相撲部監督の父・和志氏(59)のように教員を目指していた。夢をかなえた夏場所は「気迫ある相撲を取りたい」と語った。