阪神・藤川球児監督(44)が26日、試合終盤の必勝リレーを固定せずに開幕を迎える意向を示した。 守護神については就任直後に岩崎を早々と指名したが、開幕まであと2日と迫る中で「世界中どこもないと思いますけどね。七回、八回、九回がシーズン始ま…

 阪神・藤川球児監督(44)が26日、試合終盤の必勝リレーを固定せずに開幕を迎える意向を示した。

 守護神については就任直後に岩崎を早々と指名したが、開幕まであと2日と迫る中で「世界中どこもないと思いますけどね。七回、八回、九回がシーズン始まる前から決まっていて、シーズン終了までそれでいけた事例は、おそらくゼロだと思います」とニヤリ。現役時代は鉄壁トリオの一翼を担ってチームに白星をもたらしたが、“令和のJFK”結成は先送りとなった。

 岩崎に加えて、来日2年目のゲラ、タイトルホルダーの桐敷、抜群の安定感を誇る石井と、逸材ぞろいの猛虎リリーフ陣。先発から配置換えとなったドラフト1位・伊原(NTT西日本)や、支配下に昇格した育成ドラフト1位・工藤(四国ILp徳島)も、勝ちパターンに割って入る力を証明している。

 継投の選択肢が増えるだけに「相手の状況も分からないので、ゆっくり考えます」と熟考の構え。「ペナントレースですからね。天気、季節と一緒で、いろんなものがありますから。選手個々が自分たちのために頑張ればいいので。それは始まってみて」。“七回の男”とセットアッパーを誰に託すのか-。その答えは戦いを進めながら、導き出すことになる。