日本陸連は26日に東京都内で理事会を開き、東京世界陸上(9月)の男女マラソン代表を決めた。男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)、近藤亮太(三菱重工)。女子は安藤友香(しまむら)、小林香菜(大塚製薬)、佐藤早也伽(積水化学)が選出…

 日本陸連は26日に東京都内で理事会を開き、東京世界陸上(9月)の男女マラソン代表を決めた。男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)、近藤亮太(三菱重工)。女子は安藤友香(しまむら)、小林香菜(大塚製薬)、佐藤早也伽(積水化学)が選出された。

 女子はジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ4女王となり、内定済みの安藤友香(しまむら)が2017年ロンドン大会以来、2度目の世界陸上代表に。3月9日の名古屋ウィメンズマラソンで日本歴代9位の2時間20分59秒をマークして日本人トップの2位だった佐藤早也伽(積水化学)も、23年ブダペスト大会に続き2度目の代表となった。1月の大阪国際女子マラソンで2位に入った「早稲田大学ホノルルマラソン完走会」のサークル出身、小林香菜(大塚製薬)も初めて選出された。

 高岡寿成シニアディレクター(SD)は「選考レースでの順位といったところを重視しました」と選考過程の一端を説明。男女代表選手の全体として「日本のマラソン界で今、一番元気のある選手たちを選ぶことができたと思います。(選考レースで)優勝争いができている。後半の強さも十分に評価できるところ」と評価し、「そういった強さを、世界選手権で発揮してほしいと思っております」と期待を込めた。

 昨夏パリ五輪6位入賞で、大阪国際女子マラソンで小林に次ぐ日本人2番目の3位だった鈴木優花(第一生命グループ)は補欠となった。高岡SDは「五輪の価値は非常に高いと思っております」とし、「選考要項にもパリに関しては、メダルを獲得した選手というところを入れていますので、それに合わない場合は選考レースでの選考というところで判断しました」と語った。その上で「やはり小林さんが最後、鈴木さんをひっくり返して、日本人トップでゴールしたところが大きなところです」と説明した。

 ◇マラソンの東京世界陸上への道 日本代表は最大3枠。ポイントで争うジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ4(23年4月~25年3月)で優勝し、参加標準記録か世界ランクで出場資格を満たせば内定。有効期間内に日本記録を更新し、全ての選考レースが終了した時点で最も記録の良い選手も内定。そのほか選考レースで参加標準記録を突破した選手の中から記録、順位などを総合的に判断し、本大会で活躍が期待されると評価された選手が選出される。