日本陸連は26日に東京都内で理事会を開き、東京世界陸上(9月)の男女マラソン代表を決めた。男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)、近藤亮太(三菱重工)。女子は安藤友香(しまむら)、小林香菜(大塚製薬)、佐藤早也伽(積水化学)が選出…

 日本陸連は26日に東京都内で理事会を開き、東京世界陸上(9月)の男女マラソン代表を決めた。男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)、近藤亮太(三菱重工)。女子は安藤友香(しまむら)、小林香菜(大塚製薬)、佐藤早也伽(積水化学)が選出された。

 吉田は昨年12月の福岡国際マラソンで日本歴代3位の2時間5分16秒をマークして優勝、近藤は2月の大阪マラソンで初マラソン日本最高記録となる2時間5分39秒をマークして日本人トップの2位に入った。高岡寿成シニアディレクター(SD)は「順位であったり、タイムといったところを中心に進めました」と選考過程の一端を説明。男女代表選手の全体として「日本のマラソン界で今、一番元気のある選手たちを選ぶことができたと思います。(選考レースで)優勝争いができている。後半の強さも十分に評価できるところ」と評価し、「そういった強さを、世界選手権で発揮してほしいと思っております」と期待を込めた。

 選考要項で優先順位の高いジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ4王者の小山直城(ホンダ)が参加標準記録を切っていないため、5月上旬発表の世界ランキングで出場資格を得れば代表に決まる見込み。大阪マラソンで日本人2番目となる4位だった細谷恭平(黒崎播磨)が次点となった。

 ◇マラソンの東京世界陸上への道 日本代表は最大3枠。ポイントで争うジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ4(23年4月~25年3月)で優勝し、参加標準記録か世界ランクで出場資格を満たせば内定。有効期間内に日本記録を更新し、全ての選考レースが終了した時点で最も記録の良い選手も内定。そのほか選考レースで参加標準記録を突破した選手の中から記録、順位などを総合的に判断し、本大会で活躍が期待されると評価された選手が選出される。