選抜高校野球大会は26日、阪神甲子園球場で準々決勝があり、春夏通じて初出場の浦和実(埼玉)が聖光学院(福島)に勝利し、準決勝進出を果たした。 浦和実はさいたま市南区にある私立校。1946年創立の九里珠算研究塾を前身とし、浦和実業専門…

【浦和実-聖光学院】力投する浦和実の石戸颯汰投手=阪神甲子園球場で2025年3月26日、長澤凜太郎撮影

 選抜高校野球大会は26日、阪神甲子園球場で準々決勝があり、春夏通じて初出場の浦和実(埼玉)が聖光学院(福島)に勝利し、準決勝進出を果たした。

 浦和実はさいたま市南区にある私立校。1946年創立の九里珠算研究塾を前身とし、浦和実業専門学院などを経て、75年に現校名となった。国際教育に力を入れ、2年時には全生徒がハワイへ短期留学する。

 OGにはモデルの佐藤栞里さん(34)がおり、毎日新聞の大会前の取材に「甲子園は在学中から、そして今も私にとっても一つの夢でした。センバツ出場はうれしく誇りです」などとコメントを寄せていた。

 75年創部の野球部OBには西武の豆田泰志投手(22)、元西武投手の平野将光さん(41)らがいる。

 現チームは変則左腕のエース石戸颯汰(そうた)投手(3年)が大黒柱。直球は120キロ台ながら右膝を肩付近まで上げる独特なフォームと80キロ台のカーブで打者を惑わす。昨秋の公式戦は8試合に登板し、防御率0・72。今大会も絶好調で、3試合で計18回を無失点に抑えている。

 88年に就任した辻川正彦監督(59)は「ストレートを狙われてもなぜか捉えられない。力のある強いスイングをする選手には余計にそうなんですよね」と評する。【皆川真仁、長宗拓弥】