<第97回選抜高校野球大会:浦和実12-4聖光学院(延長10回タイブレーク)>◇26日◇準々決勝◇甲子園 浦和実(埼玉)が初出場初4強の快挙を達成した。聖光学院(福島)相手に、延長10回タイブレークの末に、集中打で振り切って初聖地で3勝目を…
<第97回選抜高校野球大会:浦和実12-4聖光学院(延長10回タイブレーク)>◇26日◇準々決勝◇甲子園
浦和実(埼玉)が初出場初4強の快挙を達成した。聖光学院(福島)相手に、延長10回タイブレークの末に、集中打で振り切って初聖地で3勝目をマークした。
勢いが止まらないとはこのことだろうか。4対4で迎えた10回表。下位打線からの攻撃だったが、スリーバントが内野安打となり無死満塁のチャンスをつかむと、犠打を挟んでなんと5連打で6得点。その後も勢いは止まらず、10回だけで打者一巡の猛攻、8得点を奪って勝負をつけた。
3回の先制の場面も4連打で3得点。今センバツではビッグイニングをつくる傾向にあったが、打ち出したら止まらない勢いは、この試合でも続いていた。
2試合連続の先発となった駒木根 琉空投手(3年)が、6回4失点でマウンドを降りると、エースの変則左腕・石戸 颯汰投手(3年)が、タイブレークの10回を含めて、7回からの4回を1安打無失点。今センバツでの連続無失点を18イニングに伸ばした。
「嬉しい気持ちでいっぱいです。いつでもいけるようにしてました。いつも通り、平常心で投げました。どんどん点を取ってくれて楽に投げられました」。淡々と振り返る石戸の表情には風格さえ漂っていた。
甲子園無失点の変則左腕と、「ノンストップ打線」で勝ち上がった浦和実。止まらない勢いのまま、初出場初優勝を視界にとらえた。