サウジアラビア戦がスコアレスドロー。主力の離脱もあったが…(C)Getty Images 無得点ドロー決着に厳しい評価が送られている。 3月25日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8節で日本代表が埼玉スタジアムでサウジアラビア代…

サウジアラビア戦がスコアレスドロー。主力の離脱もあったが…(C)Getty Images
無得点ドロー決着に厳しい評価が送られている。
3月25日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8節で日本代表が埼玉スタジアムでサウジアラビア代表と対戦し、0-0で引き分けた。前節で本大会出場を決めていた日本はホーム連勝を狙ったものの、相手の堅いディフェンスの前にゴールを奪えなかった。
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前回のバーレーン戦からスタメン6人を入れ替えた日本は、序盤にチャンスを創出している。9分、田中碧のパスから相手ディフェンスの裏に抜け出した前田大然が右足でシュート、ポストに当たりゴールとはならなかったが大きな決定機だった。
だがこれ以降、日本が相手ゴールに迫る場面がみられず、最終ラインに5人を並べ、中盤も厚くするサウジアラビアの守りを崩せないまま試合が進んだ。後半途中より、堂安律、伊東純也、古橋亨梧といった攻撃的な選手を投入するも、展開は変わらず両チームとも得点の無いままゲームは終了。最終予選の過去7戦で発揮された日本の勢いがみられず、消化不良気味の試合内容となった。
この試合での森保ジャパンンのパフォーマンスを海外メディアも分析しており、米放送局『ESPN』では、「改善の余地を示した」と日本の戦いぶりを振り返っている。
同メディアは、「埼玉スタジアム2002に集まった58003人の観客にとって、サウジアラビア代表との0-0の引き分けは少々残念な結果だった」と評している他、「正直に言えば、見どころの少ない退屈な試合だった。特に、サウジアラビア側が守備に徹し、引き分けという結果に満足した様子だったことがさらに単調さを際立たせた」と印象を綴っている。
また、守りを固める相手の戦術に対し、「打開策を見つけ出せなかった」と指摘。さらに、同メディアは、「前回のワールドカップでも似たような展開があった。ドイツ、スペインを撃破した日本だったが、グループステージ唯一の敗北を喫したのは、守備に徹したコスタリカだった。モリヤス監督は、プランAが通用しない場面での代替策を見つける必要がある」と提言している。
加えて、ここまで圧倒的な強さをみせてきている日本が“W杯優勝を目指す”と公言している点にも触れ、「それを実現するためには、それより早い段階で優勝を争う実力を身に付けなければならない。もし火曜日の試合のような状況に陥っても、本当に優勝を狙うチームであれば、相手を打ち破る術を見つけ出せたはずだ」と苦言を呈している。
ボール支配率で大きく上回りながら効果的な攻撃を続けることが出来ずにドローという、内容、結果とも不本意なものとなってしまった。森保ジャパンにとって、6月に行われる最終予選残り2試合や、その先の戦いに向けて、宿題が残る一戦だったと言えるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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