「選抜高校野球・準々決勝、浦和実12-4聖光学院」(26日、甲子園球場) 聖光学院が延長タイブレークの末に敗れ、初のセンバツ4強進出を逃した。 序盤から劣勢に立たされていた聖光学院。流れを変えたのは3点を追う六回だった。2死一、二塁から5…

 「選抜高校野球・準々決勝、浦和実12-4聖光学院」(26日、甲子園球場)

 聖光学院が延長タイブレークの末に敗れ、初のセンバツ4強進出を逃した。

 序盤から劣勢に立たされていた聖光学院。流れを変えたのは3点を追う六回だった。2死一、二塁から5番・細谷が内角に食い込んでくる難しい変化球を詰まりながらも捉えると、打球は左翼ポール際へ。グングン伸びてフェンスを越えていった。

 起死回生の同点3ランに沸き上がるスタンド。甲子園が大きな拍手に包まれ、浦和実の駒木根をついにとらえた。直前にはエース・大嶋が1死満塁のピンチを鮮やかに無失点で切り抜け、流れを呼び込んでいた。

 しかしタイブレークとなった延長十回、大嶋が相手の下位打線からの猛攻にのみこまれ一挙8失点。初の春4強進出はならなかった。大嶋はベンチ前で大粒の涙が頬をつたった。

 聖光学院は1回戦でタイブレークの激闘を制していたが、延長でまさかの展開が待っていた。