NPBエンタープライズが発表 株式会社NPBエンタープライズは26日、12球団の公式戦プレーデータを一括してシステム管理する新たな取り組みが、今シーズンからスタートすると発表。ファンに向けて打球速度、回転数などの詳細なデータを公開し、コアフ…

NPBエンタープライズが発表

 株式会社NPBエンタープライズは26日、12球団の公式戦プレーデータを一括してシステム管理する新たな取り組みが、今シーズンからスタートすると発表。ファンに向けて打球速度、回転数などの詳細なデータを公開し、コアファンの活性化や新規ファンの獲得を目指す。

 ソニー株式会社のグループ会社である「Hawk-Eye Innovations(ホークアイ)」が収集したプレーデータを、ソニー及びMLBの協力を得ながら開発した「データ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)」に集約して管理。全12球団へ各試合のプレーデータを共有し、所属選手の競技力と技能の向上、及びチームの戦術などに活用する。

 DMPに集約したデータについては、NPBエンタープライズが開発したプラットフォーム「コンテンツ・マネジメント・システム(CMS)」へ提供し、投手の球速やボールの軌道、回転数、打者の打球速度、打球角度、スイング速度などのデータをグラフィックコンテンツ化し、プロ野球の新たな魅力や新たな体験をファンに届け、新たなデータビジネスの事業化を目指す。DMPとCMSは、すでに先行して導入しているMLBのノウハウをもとに、ソニーの技術陣の協力を得ながら開発した。

 CMSで生成するグラフィックコンテンツは今後、各球団の公式サイトやSNS等で発信し、各球場のビジョンなどでも放映される予定。担当者によると、今後はファンが1球ごとの回転数や変化量、打球速度、角度、飛距離を調べることが可能になるという。

 同社は「野球ファンの皆様にデータを使ったプロ野球の新たな楽しみ方を提供し、コアファンの活性化や新規ファンの獲得等、野球界全体の発展にもつなげることができるよう努めてまいります」と発表した。

 MLBは以前より公式データサイト「ベースボール・サーバント」を運営し、打球速度や角度、回転数などが一般向けに無料公開されている。(Full-Count編集部)