川崎は26日、リーグ戦・FC東京戦(29日、味スタ)に向けて川崎・麻生グラウンドで練習を行った。前日のサウジアラビア戦(埼玉)で歴代年少4位の20歳202日でW杯最終予選先発出場を果たした日本代表DF高井幸大が軽めに調整後、取材に応じた。…

 川崎は26日、リーグ戦・FC東京戦(29日、味スタ)に向けて川崎・麻生グラウンドで練習を行った。前日のサウジアラビア戦(埼玉)で歴代年少4位の20歳202日でW杯最終予選先発出場を果たした日本代表DF高井幸大が軽めに調整後、取材に応じた。

 サウジ戦では無失点に抑える活躍を見せ、この日は午前2時頃に川崎に帰ってきたという。「眠いっす」と疲れた様子を見せつつ、「チームの一員として試合に出たことが良かった。だいぶ(ボールを持つ)時間があって余裕を持ってできた。(相手の10番の選手に)うまく対応できた」と手応えを明かした。その上で「レベルが上がった相手に対してどれだけできるか。成長することが大事」と気を引き締めた。

 試合後には、サウジ戦を欠場し、スタンドから見守ったMF三笘薫(ブライトン)から攻撃時の立ち位置について、アドバイスも受けたという。1年3か月後に行われる26年北中米W杯本大会に向けて、「素晴らしい大会だと思うので、一つの目標でもある。出たいですね」と自身の思いを語った。

 まずはチームで今週末の「多摩川クラシコ」が控える。昨年、味スタでの同カードでゴールも決めており、好相性だ。「周りからの見え方が変わってくると思うので、常に(力を)示したい」と言葉に力を込めた20歳DF。「(多摩川を挟んだ両チームの)ダービーなので勝ちたい。得点? 自分にボールが来たら、ゴールを狙いたいと思う」と活躍を見据えた。

 川崎・長谷部茂利監督は高井のサウジ戦でのプレーについて「落ち着いていた。非常に良いプレーだったと思う」と評価し、「1回ヘディングで点を取れそうな場面もあった。点を取れるようになったら、また一つステージ上がるというか、試合にたくさん出られるのでは」と期待した。また、29日・FC東京戦での起用法に関して「もちろん、問題なければ。日本を代表する選手ですよ。少なくともベンチには入れたい。(あとは)コンディション次第」と話した。

 チームは再び4月に向けて連戦が始まり、今後はACLEも控える。指揮官は「(高井は)リーダーとして、年齢ではなくてチーム内のポジション、日本での(代表選手という)立ち位置だったり、そういうことを意識してプレーしてもらいたい」と信頼、期待を示した。