ネビンがシーズン中も活躍できれば、チームの浮上も見えてくる(C)産経新聞社 昨シーズン、49勝91敗3分けと大きく負け越した西武。FA戦線でも注目選手を獲得せずに、目立った補強が叶わなかったため、少なくないプロ野球OBがBクラスに予想してい…

ネビンがシーズン中も活躍できれば、チームの浮上も見えてくる(C)産経新聞社

 昨シーズン、49勝91敗3分けと大きく負け越した西武。FA戦線でも注目選手を獲得せずに、目立った補強が叶わなかったため、少なくないプロ野球OBがBクラスに予想している。

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 前評判は決して高くない西武ではあるが、オープン戦では8勝4敗2分けの2位でフィニッシュ。健闘の一番の要因は12球団トップのチーム防御率1.96をマークした投手陣の奮闘が挙げられる。昨シーズン10勝をあげて新人王に輝いた武内夏暉が左ひじの故障で出遅れているが、髙橋光成と今井達也の大黒柱2人がチームを牽引。どちらもオープン戦で防御率0点台を記録し、最高の状態で開幕を迎える。

 とはいえ、オープン戦が好調だった背景は打線の頑張りも大きい。そもそも、リーグワースト記録となるチーム打率.212、球団最少の60本塁打など、打線が機能しなかったことが昨シーズンの歴史的な低迷をもたらした主要因である。

 ただ、オープン戦の戦いぶりを見る限り、しっかり打線はつながっていた。1番に長谷川信哉、2番に西川愛也をほぼ固定でスタメン起用しており、出塁率は長谷川(.333)と西川(.360)は、いずれも12球団のランキングでトップ10にランクイン。そして、出塁率の高い1、2番を、3番で出場する新助っ人・ネビンがしっかりホームに返している。その結果、ネビンはオープン戦の打点王に輝いた。

 「新助っ人がオープン戦は好調でシーズンに入ってから打てなくなる」という現象は珍しくなく、この“あるある”にネビンが該当する可能性もある。それでも、大振りしないコンパクトな打撃を見せ、42打席に立って4三振としぶとさもあるネビンが、変化球でかわされてフォームを崩して数字を残せない、ということは考えにくいだろう。

 投手陣は粒ぞろいのため、この1、2、3番が機能したうえで固定できればAクラス入りは見えてくるかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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