<第97回選抜高校野球大会:智弁和歌山7-0広島商>◇26日◇準々決勝◇甲子園 智弁和歌山(和歌山)が序盤の先制パンチで広島商(広島)を振り切って、センバツ通算30勝を達成。準優勝した2018年以来、7年ぶりの4強入りを決めた。 1回に広島…

<第97回選抜高校野球大会:智弁和歌山7-0広島商>◇26日◇準々決勝◇甲子園

 智弁和歌山(和歌山)が序盤の先制パンチで広島商(広島)を振り切って、センバツ通算30勝を達成。準優勝した2018年以来、7年ぶりの4強入りを決めた。

 1回に広島商先発の大宗 和響投手(3年)を攻め、山下 晃平外野手(2年)、福元 聖矢外野手(3年)の連続適時打で2点を先制。続く3回には相手のミスにも乗じて3安打で3得点を挙げて、5対0と大きくリードを奪った。8回にも荒井 優聖内野手(2年)に適時打が飛び出すなど、2点を挙げてダメを押した。

 4番の福元は「状況に応じたバッティングをすることを意識した。初回に点が欲しい中で打てて良かった。自分はチームに示していかないといけない」と4番としての役目を自覚していいた。「各々がやるべきことをやっているので、結果に繋がっていると思います」と7得点の打線に胸を張った。

 先発の渡邉 颯人投手(3年)は、粘り強い広島商打線を相手に完璧に近い投球をみせ、8回を4安打無失点。2番手の宮口 龍斗投手(3年)も1回を無失点に抑え、注目右腕2人で完封リレーを完成させた。

 中谷監督も「期待以上の投球というか、バッテリーを中心とした結果だと思っている。いいゲームの入りを作ってくれていると思います」と投打がかみ合ったナインの活躍に目を細めていた。

 伝統の集中打と粘り強い野球で勝ち進んだ広島商は、自慢の攻撃力を発揮できずに敗れ、1973年以来、52年ぶりの4強入りはならなかった。